こんにちは。和菓子女子のせせなおこです。「ついつい食べたくなってしまうような、おいしくてかわいい和菓子」をご紹介するこの連載。第49回目は、京都、文の助茶屋の「わらび餅」を紹介します。
梅雨が明けるのも早ければ夏が来るのも早い!夏は好きなものの、早く来すぎるとちょっと困ってしまいますね…。そんな夏でもとっても食べやすい、わらび餅です。
初代は落語家 ︎楽しく、おいしい、粋な店
今回紹介するのは、京都にある「文の助茶屋」。明治42年(1909年)に甘酒茶屋として創業した、歴史あるお店です。お店を作った初代はなんと落語家の二代目桂文之助さん。八坂神社から清水寺を散策する旅人や参詣者を癒すお休み処として親しまれています。
文の助茶屋の名物はわらび餅。今回は4種類の味が楽しめる詰め合わせをセレクトしました。日持ちは90日と長め。スタイリッシュな箱に入っているのでギフトにもおすすめです!
やわらかさと美味しさに心弾む名物わらび餅
箱から取り出すと、味ごとに異なる色の箱が出てきてとってもかわいい!まずはプレーンなわらび餅からいただきます!箱の中にはわらび餅ときな粉が入っています。ニッキの香りがして京都らしさを感じます。
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驚いたのはその食感!お皿に出す時にも感じたのですが、とっても柔らかく、とろっとしています。え、こんなに柔らかいの?と思わず疑ってしまうほど。日持ちがするタイプのわらび餅でこのとろっとした出来立て感はすごい……!!
お次はほうじ茶。お餅の色は濃い茶色で香ばしい香り。そしてきな粉にもほうじ茶が混ぜてあり、思う存分ほうじ茶を堪能できます。今回の中で一番お気に入りの味でした!
そして和三盆。透明感あふれる黄金色は思わず見入ってしまいます。他の味に比べて味の想像がしにくい分、食べるまでドキドキでしたが、とってもあっさりとした甘さで、きな粉との相性も抜群です。
最後に抹茶。わらび餅はきれいな緑色で、見ているだけで抹茶感が伝わってきます。そこにかけるきな粉は抹茶が混ざっている、というよりもまるで抹茶をかけて食べているような味わい。抹茶のほろ苦さときな粉のフワッと感に包まれます。
暑さが厳しいこの季節、しっかりと冷やしてから食べるわらび餅のおいしさは言葉になりません!ちなみに、あずきや白玉を添えるとあっという間にあんみつの出来上がり!いろいろな食べ方で楽しんでみてくださいね。