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【六本木クラス】原作と酒の味が違う?セリフの改変に視聴者から「なぜ!?」の声

asagei MUSE

 これはやはり、文化の違いを反映したということなのだろうか。視聴者もその理由をはかりかねていたようだ。

 7月14日放送のドラマ「六本木クラス」(テレビ朝日系)では、殺人未遂で懲役3年以下の刑を受けていた主人公の宮部新(竹内涼真)が、刑務所を出所したその足で居酒屋を訪れる姿が描かれた。

 これは原作の韓流ドラマ「梨泰院クラス」でも同じ第2話で描かれている場面だ。一人で店に入った主人公が酒を頼み、グラス(おちょこ)を二つ頼むところも一緒。ひき逃げ事件で父親を失っていた主人公は、大人になってから初めての酒を、亡き父と酌み交わしたのであった。

「第1話では両作品ともに、生前の父親と主人公が一緒に酒を飲む場面がありました。韓国では数え年の19歳から飲酒できるため、主人公のセロイが実際に焼酎を飲んでいたのに対し、『六本木クラス』では満18歳の新が日本酒を飲もうとすると父親が手をはたき『形だけだって言ったろ!』と制することに。それでも口に酒が入ったことからその味を尋ねており、セロイも新も『甘い』との感想をこぼしていたのです。そしていずれの父親も、それは衝撃的な一日だった証拠だと笑っていました」(テレビ誌ライター)

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 だが出所後の主人公が酒を飲んだシーンでは、セロイと新のセリフに違いがあったという。セロイは焼酎を口にして「苦い」と言ったのに対し、新は「辛い」と語っていた。その違いは焼酎と日本酒の差によるものだろうか。

 日本酒には甘口と辛口があり、「六本木クラス」では生前の父親が「これ、辛口なんだけどな」と笑う場面があった。そんな亡き父親のことを思い出し、新は「辛い」とつぶやいたのか。この違いには視聴者も「なぜ?」と疑問を抱いていたようだ。

「六本木クラス」では新が父親の遺志を継いで「二代目みやべ」をオープンした。トップ画像ともに©テレビ朝日

「この違いはおそらく、日本と韓国における酒文化の違いが反映されているようです。韓国ではよく『酒が甘い』という表現を使うのですが、それは酒の甘さを表す意味ではなく、『酒がすいすい進む』といった意味。とくに人生が辛いときほど酒を飲んでしまうため、その酒は甘いということなのです。同様に『人生が甘い』というのは、日本語だと甘っちょろい人生くらいの意味になりますが、韓国では『苦くない(辛くない)人生』といったポジティブな意味になります」(韓流好きの女性誌ライター)

 つまり「梨泰院クラス」のセロイが焼酎を飲んで「苦い」といったのは、父親を失って自分もドン底に落ちた人生の味を表したセリフだった。

 それに対して「六本木クラス」では、同じような意味で「苦い」という単語を使うことができないことから、日本酒の「辛い」に置き換えることで、父親と一緒に辛口の酒を飲んだ思い出に繋げたのではないだろうか。

「それゆえ『甘い』という言葉の位置づけも両作品では異なってきます。『梨泰院クラス』ではセロイが自分の店に“甘い夜”を意味する『タンバム』との店名を付けたのに対し、『六本木クラス』の新は父親の想いを継ぐ意思を込めて『二代目みやべ』と名付けていました。視聴者のなかには両者の店名が大きく違うことに疑問を感じていた人も少なくないと思われますが、そこには酒文化の違いが関わっていたワケです」(前出・韓流好きの女性誌ライター)

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