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スーパーモデルやセレブを虜にしたメイクの天才、ケヴィン・オークインに迫る

キネマ旬報WEB

ケイト・モス、リンダ・エヴァンジェリスタ、ナオミ・キャンベルなど多くのスーパーモデルやセレブに慕われた伝説的メイクアップ・アーティスト、ケヴィン・オークインの生涯を紐解くドキュメンタリー「メイクアップ・アーティスト:ケヴィン・オークイン・ストーリー」が、10月7日(金)より渋谷ホワイトシネクイントで先行公開、10月14日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかで順次公開される。1970〜80年代を代表するイラストレーター・山口はるみの作品『ルック(Look)』とコラボしたポスタービジュアルが到着した。

 

 

1990年代、細眉やリップライナーが流行し、光と影を駆使して立体感を出す「コントゥアリング」が爆発的に広まった。その革新的モードメイクで世界を席巻したのは、21才の若さでレブロンのULTIMAのクリエイティブ・ディレクターに起用され、資生堂ブランドINOUIの全盛期のクリエイターだったことでも知られる天才メイクアップ・アーティストのケヴィン・オークインだ。しかし頂点を極めた彼は、頭痛とともに精神的苦痛に長年悩まされ、鎮痛剤の中毒で2002年に40歳の若さで突然死した。

映画は飾りすぎを認めない時代にケヴィンがつけまつげを使ったり、極細眉を流行らせたりする様子、全世界2000万枚を売り上げたジャネット・ジャクソンのアルバム「Janet.」のジャケット撮影時の裏話などを紹介。そして多様性を意識したケヴィンが、ライザ・ミネリの“典型的な若い美人”とは異なるメイクや、ブルック・シールズらに男装させる性差を超えたメイクで、美の固定観念に抗っていた姿も伝える。さらにはCFDAファッションアワードのベスト・メイクアップ・アーティスト賞を受賞し、著書がベストセラーとなり、『セックス・アンド・ザ・シティ』に本人役で出演するなど輝かしい功績を残す一方、保守的なルイジアナで同性愛差別に遭ったり、末端肥大症による鎮痛剤中毒に苦しんだりといった影の部分にも迫る。

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グラフィックデザイナーの潟見陽によるポスタービジュアルは、イラストレーターの山口はるみが70年代にパルコの広告として描いた『ルック(Look)』の女性像を配したもの。男性目線のエロティシズムから解放されて自身の存在を謳歌しているようなその像は、「メイク術で個性を際立たせ、多様な美しさを生み出す」というケヴィン・オークインの思想に通じている。

 

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