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収容所に入れられた元ボクシング王者 才能の片鱗を見せる 「アウシュヴィッツのチャンピオン」本編映像

映画スクエア

 7月22日より劇場公開される、アウシュヴィッツ強制収容所から生き延びたボクサーの半生を描いた映画「アウシュヴィッツのチャンピオン」から、ドイツ人のカポ(ナチスの協力者である収容者)がボクシングのチャンピオンだったテディの才能に気づくシーンの、本編映像が公開された。

 囚人服を身につけ、十分な寝床や食事を与えられることなく過酷な労働に従事させられていたテディたち。ある日テディがカポらのボクシングの対戦相手をすることになると、ひとたび拳を突き合わせたテディの表情は変わる。鋭い眼光で標的をにらみ、攻撃を冷静にかわし、すきを見て相手にパンチを当てる様子が切り取られている。その後も看守らの娯楽として何度もリングに立たされることになるテディの、長い戦いの始まりとなるシーンとなっている。

 「アウシュヴィッツのチャンピオン」は、実在のボクサーであるタデウシュ・“テディ”・ピトロシュコスキをモデルとした作品。1940年アウシュヴィッツ強制収容所を舞台に、司令官たちの娯楽としてリングに立たされることになるボクシングのチャンピオンだったテディを描く。テディを演じるのは、「イレブン・ミニッツ」「ダーク・クライム」などのピョートル・グウォヴァツキ。ポーランド出身でホロコースト生存者の孫でもあるマチェイ・バルチェフスキが監督を務めた。

 一足先に本作を鑑賞した、元ボクサーで俳優の赤井英和らによるコメントも公開された。コメントは以下の通り。

■赤井英和(元ボクサー、俳優)
収容所って何やねん。人が人殺すって最悪や、やめてくれ。今生きてるワシらかて、全員生き残った命。
武器は持たへんけど、困った仲間はみんなで助け、希望は忘れへんぞ。物語りの中のみんなから、そんな気持ち、伝わったよ。

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■荻上チキ(評論家・ラジオパーソナリティ)
命も希望も、尊厳も奪った、圧倒的な暴力。
生き延び、語り継いだ人々が、この物語に何を見出したのか。目撃して、想像してほしい。

■今日マチ子(漫画家)
収容所の悲惨な日常に打ちのめされる。それでも彼は立ち上がる。人々に未来を託されたから。
期待を背負うことは重荷だが、希望でもある。果たして、自分はこんなふうに生き抜けるだろうか?

■阪本順治(映画監督)
収容所を生き抜くためのボクシング。こんなものは本来のスポーツではないと嘆きつつ、主人公は、希望をたぐりよせようと、拳を浴びせる。
その拳は、ナチスに対抗する強烈な自尊心の表れだ。
これは遠く以前の物語ではない。いま、元世界ヘビー級チャンピオンのキーウ市長・クリチコの拳は、リングではなく戦場にある。

■武正晴(映画監督)
ボクシングとは憎くもない相手と殴り合わねばならぬ残酷なスポーツだ。
だからこそ試合後リングの上でお互いを讃え合うボクサーの姿が神々しいのだ。
絶滅収容所アウシュビッツでのボクシングはもはやスポーツではない。
ボクサーテディの命を賭けた拳闘が凄まじい。劇場で目を背けずに観て欲しい。

■古舘寛治(俳優)
負の遺産を振り返り続ける。それこそが正しい未来を選ぶことだ。
だから彼らは忘れたい歴史を描き続けるのだろう。
過去の過ちを忘れ去る友人は信用できない。それは国も個人も同じではないか。正しく思いだす者でありたい。

【作品情報】
アウシュヴィッツのチャンピオン
2022年7月22日(金)より新宿武蔵野館、HTC渋谷ほか全国順次公開
配給:アンプラグド
© Iron Films sp. z o.o,TVP S.A,Cavatina GW sp.z o.o, Hardkop sp.z o.o,Moovi sp.z o.o

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