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四万十川のほとりに暮らす家族 幽かな生と確かな死描く 甫木元空監督「はだかのゆめ」公開決定

映画スクエア

 2016年に劇場公開されたデビュー作「はるねこ」に続く、甫木元空監督による長編第2作「はだかのゆめ」が、11月25日(金)より劇場公開されることが決まった。

 「はだかのゆめ」は、四国山脈に囲まれた高知県を舞台に、四万十川のほとりに暮らす一家の人々の、幽(かす)かな生と確かな死、土地に刻まれた時間の痕跡の物語を描いた作品。若くして両親を亡くし、高知県で祖父と暮らす監督自身の現在を、半ば投影した物語でもある。青木柚、唯野未歩子らが出演する。

 四国山脈に隔たれた高知県。いまだダムのない暴れ川の異名をもつ四万十川。太平洋に流れ出るその川の流れとともに、生きてるものが死んでいて、死んでるものが生きてるかのような土地で、老いた祖父と余命をそこで暮らす決意をした母、それに寄り添う息子のノロ。ノロは近づく母の死を受け入れられずに死者のように徘徊(はいかい)している。息子を思う母、母を思う息子が、お互いの距離を測り直していくという、母と子の生死の話が展開される。

 1992年生まれの甫木元空監督は、映画による表現をベースに、「Bialystocks」としての音楽制作やライヴパフォーマンスなど、ジャンルにとらわれない活動を続けている。デビュー作「はるねこ」は、「EUREKA ユリイカ」の青山真治監督と仙頭武則プロデューサーのタッグによってプロデュースされた。青山真治監督は、「はるねこ」のプレスシートで、甫木元空監督について「最後の映画作家」とコメントを寄せていた。

 特報では、高知県四万十川の風景を切り取りながら、青木柚演じる主人公「ノロ」と、唯野未歩子演じる「母」のセリフの一部と、Bialystocksの音楽を垣間見ることができる。

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 甫木元空監督のコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【甫木元空監督】

音楽家であった母が弾くピアノにいつからか誘われるように歌を歌い、曲を作り始めたことが自分の表現の始まりです。
そんな母の故郷高知県で映画を製作するために、4年前に高知に移住し脚本を書いてきました。
母と祖父と過ごした4年間、それは母にとって闘病期間ではありましたが、食事をつくり、洗い物をして、洗濯物をする、できる事をしながら生きるという事について賢明に模索する期間でもありました。
本作の主人公同様いつも何事にも間に合わないノロマな自分は、最後まで自分の余命をしりながら賢明に生きる母をただただ最後まで見つめる事しかできませんでした。
終わりに背を向け永遠を求めてしまう「はだかのゆめ」の中を彷徨いながら、いま一度生きてる者と死んでる者の距離を測り直し見つめ直す。運動の軌跡と弔いの音楽を移ろいゆく季節と水の流れと共に、終わりに向かう話ではなく、物語がそこから始まるような映画になればと思い製作しました。

【作品情報】
はだかのゆめ
2022年11月25日(金)より渋谷シネクイントほか全国順次公開
配給:boid/VOICE OF GHOST
©PONY CANYON

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