
TV番組の夕方のニュースなどで、鳥の大群などに向かって1羽の鷹が飛び込んでいき、その場から追い払うといったような映像を見たことはありませんか?
実は日本を含めて世界には鷹を巧みに操る職業があります。
今回は「鷹匠」について取り上げるとともに、最後には猛禽類にまつわる書籍を紹介していきます。
鷹匠とは?
鷹匠(たかじょう)とは、鷹や鷲などの猛禽類を飼育、訓練を行う専門家です。本来は猛禽類を放して狩りを行い、獲った獲物を販売することを生業とする職業で、鷹狩のために必要な猛禽類の飼育や訓練も行っていました。
現在も日本では江戸時代から受け継いできた当時の各流派等が存在しています。
鷹匠は公的な資格があるわけではないので、流派を名乗らず独自で鷹狩をしている方々も多くいます。
現在はカラスや鳩などの害鳥対策として用いられることで注目が集まっています。
市街地やマンションなど依頼のあった場所に鷹を放つことで、糞害を起こすカラスやハトを本来の生息地に返すことができるため、多くの自治体や団体が鷹匠に依頼をしています。
また動物園や花鳥園では、パフォーマンスとしても活用されています。
鷹狩の歴史とは?
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鷹狩りは紀元前1000年代から蒙古・中国・インド・トルキスタンなどのアジアの遊牧民を中心とした広大な平野で発達しました。やがて、それはトルキスタン人によってペルシャに伝えられました。
そしてヨーロッパでは、紀元前400年頃貴族や聖職者などによって広められ、13世紀には最盛期となりハヤブサはこの時代のシンボルとなったそうです。
そこから日本には、仁徳天皇の時代に伝えられ、貴族の娯楽として扱われていました。当時はキジなどを捕まえていたと言われています。
戦国時代では織田信長や徳川家康などの戦国武将にも愛されてきました。
江戸時代になると鷹狩は盛んになり、とりわけ好んで行ったのが徳川三代将軍・家光と八代将軍・吉宗で、江戸とその近郊に遠大な鷹場を設け、鷹匠役所を置き、鷹狩りに関する法律を定めていたそうです。
鷹匠が扱う鷹の種類は?
2022年7月7日