
映画『こちらあみ子』 より 撮影=井浦新
7月8日(金)公開の映画『こちらあみ子』から、本作を鑑賞した映画監督、ミュージシャン、俳優らのコメントが到着した。
『こちらあみ子』は、今村夏子氏が2010年に発表した初の小説『あたらしい娘』(のちに『こちらあみ子』に改題)を映画化したもの。今村氏は、本作で太宰治賞、三島由紀夫賞をW受賞している。主人公は、広島に暮らす小学5年生のあみ子。少し風変わりな彼女のあまりに純粋な行動が、家族や同級生など周囲の人たちを否応なく変えていく。あみ子は、優しいお父さん、いっしょに遊んでくれるお兄ちゃん、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいるお母さん、憧れの同級生のり君、たくさんの人に見守られながら元気いっぱいに過ごしていた。だが、彼女のあまりに純粋無垢な行動は、周囲の人たちを否応なく変えていくことになる。あみ子は、誕生日にもらった電池切れのトランシーバーに、「応答せよ、応答せよ。こちらあみ子」と話しかける。
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あみ子を演じるのは、応募総数330名のオーディションをへて選ばれた大沢一菜。また、両親役で、井浦新と尾野真千子が出演している。メガホンをとったのは、大森立嗣氏らの現場で助監督を務めてきた森井勇佑監督。音楽は、青葉市子が手がける。
本作にコメントを寄せたのは、今泉力哉監督、尾崎世界観、清川あさみ、國松絵梨、駒井蓮、長井短、奈良美智氏、冬野梅子氏、山本奈衣瑠ら9名。コメント全文は以下のとおり。
今泉力哉(映画監督)
あみ子は何も悪くないのにな。
とある秘密にまつわるシーン、虫や生き物との戯れ、ちょっとやそっとではなかなか撮れない時間や空気をたくさん取り込んだ愉快で寂しい映画でした。応答せよ!応答せよ!