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「お父さんすごーい!」赴任先での新生活、家族を悩ませた「コロンビアの食糧事情」解決への試行錯誤

幻冬舎ゴールドライフオンライン

※本記事は、佐分利篤志氏の書籍『アテンション・プリーズ』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

【前回の記事を読む】家族帯同での海外赴任…コロンビアが子連れ赴任の条件を満たしていたわけ


食糧事情

コメ問題など

私が以前インドネシア・スマトラ島アチェ州のプロジェクトに赴任していたとき、調理には現場近くの住民を雇い、調達する食材も周辺でとの、村との決まりごとがあったため、野菜はともかく、主食となるコメは部落民が道路端で売っているものが主であり、非常に臭いがきつく、かつ石粒が多く入っていました。そのため、毎回茶碗にご飯を盛ったあとにお湯をたっぷりかけてよくかき回し、かつ茶碗の底から一センチは残さないと歯を痛める可能性がありました。

しかしコロンビアでは当時輸入規制が厳しく、穀類の持ち込みは難しかったのですが、現地で入手できるインディカ米は私にはほとんど問題はないと思われました。またメデジン市は山岳地帯に含まれるため、食肉と野菜にはほぼ問題ないものの、魚の入手はどうかと思いましたが、車で約一時間のところに湖があり、そこで採れるマスが購入できました。その他の食材についても、あまり問題ないと思われました。

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しかし妻に言わせるとインディカ米は「味も薄く、パラパラで粘りがなく、全然おいしくないし、子どもたちのお弁当のおにぎりも作れない」でした。そこで毎週一回ほど日本から何とか少量持ち込んだもち米を少し混ぜて炊き(これは帯同先輩に教わったことで、こうするとご飯に粘りと香りが増しておいしくなります)、それを食べていました。

金曜日はラーメンデー

私たち家族はご多分に漏れず麺類が大好きでした。しかしメデジン市では日本製の麺類は手に入りませんでした。唯一市内の上級の乾物店でホウレンソウを練り込んだスパゲティーが購入できました。これは味付け次第で十分(?)日本のうどんの代わりになるものが作れました。

しかし私たち(特に私)は中華麺・ラーメンが大好物でした。そこで私は、赴任当時からメデジン市内にある中華レストランを数軒食べ歩くことにしました。すると、どの店にも「メン」と言えるようなものはなく、たとえば「ワンタンメン」を注文しても、中身はワンタンがほとんどで、「メン」とは呼べないような、小麦粉を練った、長さ三センチくらい径二ミリくらいの「メン」がパラパラと入っているだけでした。

家族が来てから「ラーメンを食べたい」気持ちは家族の中でも日増しに強まり、何回か家族で中華レストランに行ったのですが、やはりどこの店もわれわれの望む「メン」はありませんでした。

そのとき、帯同先輩から「手作りラーメン」の話を聞きました。「小麦粉に卵の黄身と少量の塩を加えてよく練ったあと、手動のスパゲティー製造器(イタリア製で電話機くらいの大きさ)を使えばなんとかラーメンができますよ」と教えてくれるとともにその器械を貸してくれました。そして毎週金曜日の夕食後、家族全員で言われた通りのやり方でラーメン作りに挑戦しました。

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