
※本記事は、高生椰子氏の小説『終恋 —SHUREN—』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。
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胸騒ぎ
「近いうちに食事でも行きましょう。都合の良い日を教えてください。」
食事か。夜は何となく危険かもしれない。
昼間にしようか、アルコールはやめておこう。
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どこへ行く?
何を着ていく?
ヘアサロンの予約をしようか、
いやいや、無駄なお金を使っても……。
いや、きっぱり断ろう。
何十年かぶりに会って、お互いの現実を見て嫌な気持ちになるより、今のままなら思い出を大切にしまっておける。