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吉高由里子が大河で挑む「紫式部」時代の性と暴力(1)藤原道長“娘の体”を利用した権力掌握

アサ芸Biz

 来年23年放映予定のNHK大河ドラマ「どうする家康」が、主演の松本潤を中心にクランクイン。そのタイミングで、早くも再来年の大河の発表が行われた。タイトルは「光る君へ」に決定。平安中期に「源氏物語」を生み出した紫式部(演・吉高由里子)の人生を描くというもの。

 脚本を担当する大石静氏は、恋愛ドラマの名手として定評のある脚本家のひとり。その大石氏が、「藤原家が摂関家として権力を誇った平安王朝というのは、山崎豊子さんの『華麗なる一族』と映画『ゴッドファーザー』を足して3倍にしたような権力闘争と面白い話がいっぱいある。あまり馴染みのない平安時代の、驚くような『性とバイオレンス』を描きたい」とぶち上げたのである!

 世界に誇る最古の長編小説「源氏物語」は、誰もが知る古典だが、その実、全54帖、つまり全部で54巻もある大長編。おそらく全編を読んだという人は、一部の研究者を除けばほとんどいないのではないだろうか。

 大和和紀「あさきゆめみし」や瀬戸内寂聴の現代語訳などで、かつて、源氏ブームが盛り上がったことで女性ファンは多いものの、男性では、それらすら読んだ人は少ないにちがいない。しかし、今回の大石静氏の「性とバイオレンス」の発言によって、がぜん「源氏物語」とその時代に興味が集まっている。

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源氏物語」を「一言で言えば色好み貴公子光源氏の、恋と栄達の物語」と喝破するのは、東京大学で平安文学を研究する高木和子教授。

「『源氏物語』はあくまでフィクションで、紫式部藤原道長は歴史上の人物です。大石静さんが『性とバイオレンス』とおっしゃったのは、平安時代は男女の関係が政治の根底にあるという意味で『性』を通した人間関係が重要な意味を持っていたということだとすれば、その通りです」

 平安貴族の世界は、色恋にうつつをぬかした文字通りの〝平安〟で雅みやびな御み代よというイメージがあるが、「源氏物語」が成立した平安時代中期の時代について、歴史家の河合敦氏は、

「藤原氏による〝摂関政治〟の時代です。平安時代の初期までは天皇の力が非常に強く天皇自らが政治を行っていましたが、幼い天皇を補佐する摂政とか、元服して成人になった天皇に代わって政治を執る関白という役職についた藤原氏(北家)が力をつけてくる時代になっていきます」

 権力を手にしていった要因は、当時の結婚制度にあると河合氏は続ける。

「この時期の貴族の結婚は、〝通い婚(妻問婚・つまどいこん)〟という形で男性が自分の母親の家から妻の元に通ったり、妻の家に同居するという婿入り婚が一般的でした。生まれた子供は母親の家で育つので、外戚(がいせき)と呼ばれる母方の親戚が大きな影響力を持つことになる。つまり自分の娘を天皇と結婚させて皇子を産むことによって権力を得ていくわけです。藤原道長は自分の娘4人を天皇や皇子に嫁がせて権力を恣(ほしいまま)にしました。藤原氏の中でも藤原北家という家系が摂政・関白を独占して、兄弟や叔父などが権力を争う権力闘争が繰り広げられていたのです」

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