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お兄ちゃんではなく弟? 3歳娘と自閉症の7歳息子、母が望む関係とは?

オトナンサー

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 息子は自閉症ですが、あまり動かないタイプの自閉症です。そのため、「お風呂に行こう」「トイレに行こう」「寝室に行こう」と誘っても、なかなか動こうとしません。

 とはいえ、大人には大人の事情があり、時間に沿って生活を回していかなければならないので、私は息子を次の行動に向けて必死に促します。

 すると、あるときからその促しは、娘も一緒にやるようになりました。私の声掛けをまねして娘も「にぃにー! お風呂だよー!」「こっちにおいでー!」と息子を説得します。時には手を引いたり、プンプン怒ってみせたり、まるで小さなお母さんかお姉さんのように振る舞うようになりました。お風呂上がりには2人分のお茶を筆者から受け取り、自分が飲むと同時に、息子にも届けに行ってくれます。

 しかし、時に息子は娘のライバルにもなります。いつからかはおぼろげですが、娘は何でも息子と同じことをやりたがるようになりました。食事も息子と同じ物を同じ量欲しがりますし、3歳児には少々多過ぎるように思う量でも食べ切ります。

 そして、息子より先に食べ終わると、誇らしげににっこり笑うのです。着替えや片付けも、息子よりも先に終わらせようと頑張ったり、張り合ったりする姿が見られるようになりました。

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 娘にとって息子は、お兄ちゃんであり、弟分であり、双子のきょうだいでもあるような、そんな何とも定義しづらい絶妙な存在なのかもしれません。

今後のきょうだい関係のゆくえは?

 息子は、就学前に発達検査をした時点で、発達年齢(精神年齢)は1歳半程度でした。当時の息子の実年齢は5歳だったので、実年齢と発達年齢との間に4歳程度の差があることが分かります。

 それに対して、娘は、実年齢と発達年齢ともに3歳の範囲内です。息子の発達年齢は今もそこまで大きく伸びたとは思わないので、2人の発達年齢の差は1、2歳程度で、娘の方が上回っていると分かります。息子と娘は、実年齢と発達年齢が完全に逆転してしまっているのです。

 思えば、娘がまだ1、2歳の頃は、拙いながらも「息子が娘のお世話をする」シーンが今よりも見られたような気がします。息子はそもそも人への興味が極端に薄いので、他の家のお兄ちゃんのように積極的に分かりやすくお世話をすることはありません。

 しかし、娘のそばにおもちゃを持ってきたり、娘の靴や靴下を脱がしてあげたり、靴を靴箱にしまってあげたりといった、小さな優しさを見せてくれることがありました。

 筆者自身も今、この原稿を書きながら思い出してハッとしたのですが、最近はそういった「息子が娘のお世話をする」シーンをあまり見なくなったように感じます。娘が成長してできることが増えていくにつれて、息子もいろいろと思うところがあり、手が出せなくなっていったのかもしれません。

 現時点で、息子より娘の方が発達が早いのは明白です。そのため、2人の発達年齢の差は、今後どんどん広がっていくと思います。そうなったとき、娘から見た息子の見え方も、息子から見た娘の見え方も、もっと変わってくるかもしれません。

 今のこの関係は、2人の発達年齢の差が1、2歳程度という絶妙なタイミングだからこそ、見られるものなのかもしれません。それでも、2人が今後どんな成長過程をたどっていったとしても、親としてはいつまでも、仲のよいきょうだいでいてほしいと思います。

 発達の速度は子どもによって違いますし、それを劇的にどうにかすることはできません。ただ、筆者が願うのは、娘がどんなに息子の先を行くようになっても、息子のことを下に見ず、「兄」として接してほしいなということです。そのためにきょうだい間の扱いに差をつけるつもりもありませんし、年長者だから偉いとも思っていません。ですが、息子は娘にとって、「弟」ではなく「兄」だということは、忘れてほしくないと思うのです。

 まだまだ、親として悩むことも多い身なので、そのために具体的にどうしていったらいいのか、答えが出ないことも多いです。ただ今は、親として、2人のお互いを思う気持ちを敏感に捉えながら、寄り添っていきたいと思います。

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