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赤外線カメラでも検出不能な軍事用の迷彩ネットが開発される

カラパイア


 イスラエル国防省と企業が共同開発した最新のカモフラージュ技術は、兵士を事実上「発見不能」にしてしまう。

 その迷彩柄のネットは、近くから見れば、異様な出立で目立つことこの上ない。しかし少し離れれば、自然に溶けこみ、赤外線カメラで映してもただの岩にしか見えないのだ。

50年ぶりに迷彩ネットを新技術で刷新

 イスラエル国防省とサバイバル製品企業ポラリス・ソリューションズ(Polaris Solutions)社が共同開発した「Kit 300」は、マイクロファイバー・金属・ポリマーを組み合わせた熱視覚隠蔽素材で作られており、人間の目はもちろん、赤外線カメラからすらも兵士を隠してしまうという。

 「Kit 300」の重量はわずか0.5キロ。小さく畳んでしまえば、危険な戦場であっても容易に運ぶことができる。

 体にまとって移動することも、シートをつないでシェルターを組み上げることも可能だ。外からはごく自然な岩にしか見えないので、簡単には見つからない。

 国防省研究開発部門のガル・ハラリ博士は、「望遠鏡で眺めても兵士は見えない」とプレスリリースで説明する。

 Kit 300の狙いは、もう長いこと変化していない迷彩素材を刷新することであるという。

 ポラリス社のマーケティング責任者ヨナタン・ピンカス氏は、「迷彩ネットは50年間ほとんど変わっていない」「新しいタイプの素材を取り入れたかった」と話す。

 その結果、誕生したのがKit 300だ。熱視覚隠蔽素材でできており、人間の目はもちろん、赤外線カメラからも兵士を隠してしまう。

Israeli camouflage tech makes soldiers ‘invisible’

リバーシブル使用で両面に独自の迷彩パターン

 Kit 300はリバーシブル仕様で、それぞれの面に独自の迷彩パターンが施されている。

 公開されたものは、片側が草木が生い茂る土地用、もう片側は砂漠のような土地での使用が想定されている。

 だが必要に応じてカスタマイズすることが可能で、他の地形向け製品の発売も予定されている。

 また防水性があるので、兵士は一人用のテントとして利用できる。

 さらに軽量でありながら、非常に頑丈で、250キログラムまで運ぶことができる。怪我人を運ぶ担架として利用できるし、(骨折治療の)添え木や毛布かわりにもなる。

軍による試験を実施中

 このような迷彩は他にはないと語るポラリス社のアサフ・ピチョットCEOによれば、Kit 300開発のきっかけになったのは2006年のレバノン侵攻であるという。

 当時、彼はイスラエルの特殊部隊に所属しており、赤外線カメラからは兵士が丸見えであることを知った。このような経験から、兵士たちのためにもっと優れたカバーが必要だと切実に感じたのだそうだ。

 「敵より優れていければならないが、我々は生存率に大きなギャップがあることを理解していた」と、ピチョットCEOは回想する。

 ポラリス社の製品はすでにいくつかの部隊(具体的な部隊名は明かされていない)によってテストされており、イスラエル軍だけでなく、アメリカやカナダの特殊部隊とも提携しているとのことだ。

References:New IsraelI Camouflage Sheet – Polaris Solutions / New Camouflage Tech Makes Soldiers Virtually Invisible’ To The Human Eye / written by hiroching / edited by / parumo

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