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2つの国際コンクールを経て、ピアニスト亀井聖矢のヴィジョンを聴く イープラスとエージェント契約を締結

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亀井聖矢、マルセル田所


角野隼斗は「背中で示してくれる」

――来春の大学卒業を前に、今年も国内での楽しみなコンサートが続きます。7月は角野隼斗さんとの2台ピアノコンサートツアーがありますね。一昨年は無観客公演を余儀なくされましたが、いよいよ有観客での角野さんとの共演です。お客様にどんなところを楽しんでいただきたいですか?

僕と角野さんは、それぞれ音楽作りの傾向が異なります。タイプが違うからこそ、それぞれのカラーを出し、触発し合い、共鳴し合って良い演奏ができると思います。僕のスタイルとしては、重厚さや音楽の内的な空気を大事にする傾向があり、角野さんは音色がとてもブリリアントで、コンサート会場の空気全体を作り上げ、強いオーラで引き込む力があります。そういったところで、お互いに面白く絡み合っていけたらいいと思っています。

――ピティナ・ピアノコンペティション特級では、1年違いでグランプリに輝かれたお二人ですが、年齢は角野さんの方が6年上ですね。亀井さんにとって角野さんはどんな存在ですか?

角野さんはどんな音楽に対しても、いつも信念を感じさせる演奏をしていて、音楽家として尊敬しています。活動のあり方は異なりますが、いろいろなことを背中で示してくれるし、コンサートに伺えばすごく魅了されるし、僕も置いていかれないように頑張りたいな!と思っています。

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角野隼斗との2台ピアノ公演の様子。2020年は配信にて行われた


――半年後の12月11日には、いよいよサントリーホールでのソロ・リサイタル・デビューも決まりました! どのようなコンサートにしたいですか?

もちろん今までやってきた成果をお見せしたいというのはありますが、やはりあれだけ大きな会場での新しい挑戦となりますので、ぜひ新しいレパートリーを入れていきたいですね。プログラムをしっかりと練って、磨きをかけた演奏をお聴かせし、成功させたいです。

――新しいレパートリーへの意欲とのことですが、最近はどのようなものに取り組んでみたいと考えていますか?

古典ものをきちんと勉強したいというのはありますね。ヴァン・クライバーンのセミ・ファイナルの課題曲で、初めてモーツァルトの協奏曲に挑戦しましたが、古典派の作品で他の奏者たちと一線を画すような表現を極めることの難しさを実感しました。もっと勉強を深めてみたいところです。今演奏したいなと思っているのは、ベートーヴェンの後期作品です。リサイタルで取り上げるかどうかは別としても、バッハのゴルトベルク変奏曲のような傑作にも取り組んでみたいですね。

音楽家としての成長を見据えて

亀井聖矢、橋本行秀氏(株式会社イープラス代表取締役会長)


――このたび、イープラスとのエージェント契約を結ばれました。パートナーシップを組む上で決め手とされたのはどんなところですか?

まず一つには、すでに契約をされているアーティストの方々の充実した、目覚ましい活動があります。イープラスのエージェント体制は、音楽家としての成長・将来性という側面を見据え、コンサート活動やコンクール参加についての理解・サポートがあります。僕はまだ若いですし勉強中の身でもありますので、信頼してお任せすべきところはお任せし、自分にとって意味のある活動を続け、キャリアを作る上で力になっていただけると考えました。20年後30年後の明確なビジョンが今あるわけではないですが、段階的にその時々でやれることは変わっていくと思うので、その都度お伝えしながらやっていけたらいいかなと考えています。

――今の時点で、亀井さんが音楽家としてやりたいことは?

もちろんピアニストとしてピアノの演奏活動が軸になりますが、作曲にも力を入れていきたいです。2台ピアノのコンサートでも作品を披露したいと考えていますが、今後はますます自分のコンサートのプログラムに組み込んでいきたいと思っています。また、先日の公演で弾き振り(協奏曲でオーケストラを指揮しながらピアノ独奏も行うこと)に挑戦をしたのですが、指揮の勉強も深めていきたいですね。

2022年5月には浜離宮朝日ホールでのコンサートにて弾き振りに挑戦した


――契約アーティストの皆さんへのインタビューで毎回お伺いしている質問なのですが、音楽家として次世代(と言っても亀井さんご自身もまだお若いですが)の方々にメッセージをお願いします。

音楽でも、音楽以外のことでも、僕は自分の興味を持ったことに対して、好奇心をどんどん膨らませ、動いていくことが大事だと思っています。楽しむことは原動力になり、上達もします。本当に好きだなと思うことを見つけて、そこに向かって進んでいくことを大切にしていただきたいです。

取材・文=飯田有抄

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