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秋、京都国際にコールド負けから春の府王者に!公立校・西城陽が28年ぶり夏聖地へ挑戦

高校野球ドットコム

 強豪揃いの京都府で今夏注目の1校が公立の西城陽だ。ソフトバンク真砂 勇介外野手の母校としても知られている同校は、今春の府大会で鳥羽、京都国際、福知山成美、東山といった甲子園経験校を次々と下して頂点に立った。河端龍投手(元ヤクルト)を擁した1994年以来28年ぶり2度目となる夏の甲子園を目指す西城陽の強さに迫る。

打倒・京都国際が合言葉

一本 頌馬主将

 西城陽があるのは京都府城陽市。スポーツコースがあり、部活動が盛んな学校だ。チームを率いるのは元プロの染田賢作監督。高校時代は郡山(奈良)の三塁手として2000年夏の甲子園に出場している。投手に専念した同志社大では4年春に関西学生リーグ史上初の完全試合を達成。自由獲得枠で横浜(現DeNA)に入団した華々しい実績を持つ。

 プロでの1軍登板は4年間で2試合に留まり、現役引退後に母校の同志社大で教員免許を取得。2015年から乙訓の部長を務め、2018年春には同校の甲子園初出場に導いた。その翌年から西城陽の監督となり、今年で就任4年目。選手の多くは染田監督を慕って入学を決めている。

 選手、指導者として甲子園を経験している染田監督は、聖地への思いを次のように語ってくれた。

「甲子園というのは特別な場で、行ったら野球をやっていて良かったなと思える場所です。恐らく選手が期待している以上の場所だと思うので、なんとか頑張ってそこにたどり着きたいなと思います」

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 今年のチームは3番を打つエース左腕の藤川泰斗投手(3年)や4番の亘航外野手(3年)ら旧チームからレギュラーだった選手が多く残っていたが、「決してずば抜けた力があるわけではないと思っていました」(染田監督)と絶対的な自信があったわけではない。

 秋の府大会では3回戦で京都国際に4対13の7回コールド負け。「強豪校と公立校という大きな壁を感じました」(藤川)と完全な力負けだった。この敗戦がチームに火を付けたと主将の一本頌馬内野手(3年)は話す。

「甲子園に出るためには京都国際さんに対抗していかないといけないということで、一冬越えるのに目標として『打倒・京都国際』を掲げて練習してきました。あの秋の負けから一つギアが上がって、自分たちの全力でやる野球が始まったと思います」

 京都国際のようなチームに勝って甲子園に行くために自分たちの課題を洗い出し、それを克服するために練習する日々が始まった。秋季大会後は部活動禁止や1日の練習時間が2時間に制限される時期もあったが、「よく練習する子たち」と染田監督が認める選手たちは全体練習が限られる中でも努力を怠らなかった。特に投打の柱である藤川と亘が最も練習している選手だと染田監督は話す。

「この二人が1年秋から全試合3番と4番で1試合も欠かさず出ているはずですけど、この二人が自分たちは試合に出ているからといって、横柄な態度を一つもとらずにチームを引っ張ってくれたことが大きかったと思います」

 彼らに引っ張られるように他の選手も力を付け、努力の成果が実を結んだのが春の府大会だった。順調に8強まで勝ち進んで夏のシード権を獲得すると、準々決勝の京都国際戦では藤川の好投もあり、3対2で勝利。昨年は府内無敗だった強敵に土をつけた。

2ケタ背番号の選手らの活躍が強み

藤川 泰斗の帽子には「打倒私立」と書かれている
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