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「柿の種」亀田製菓株、年初来高値を5日連続更新…競合の生産停止で需要増

J-CAST会社ウォッチ

「柿の種」などで知られる米菓最大手、亀田製菓の株価が2022年6月23日の東京株式市場で一時、前日終値比40円(0.8%)高の4765円まで上昇し、5営業日連続で年初来高値を更新した。

競合の三幸製菓が2月の工場火災を受けて全3工場の生産停止が長引いたことなどから、短期的には代替需要による収益拡大があるとの思惑から、投資家の買いを集めている。

6月14日に就任したインド出身の経営トップによる経営改革への期待や、6月14日配信の野村証券のリポートが投資判断を格上げしたしたことも後押ししている。

スーパーなど店頭で「米菓」の品薄続く

亀田製菓は新潟市に本社を置き、名産地新潟の米を活用した米菓を展開する。国内米菓市場での売り上げは亀田製菓が首位。ライバルで、同じく新潟市に本社を置く三幸製菓が2位だ。

火災が起きて6人が死亡した三幸製菓の荒川工場(新潟県村上市)は全3工場(いずれも新潟県内)のうち最大で、主力商品「雪の宿」などを生産する。当初全3工場は3か月生産停止としていたが、地元消防との調整の遅れなどから再開が遅れ、荒川工場以外の2工場は6月27日にようやく再開した。荒川工場については、再開のメドは立っていない。

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ひるがえって、三幸の火事を受け、亀田製菓など製菓各社は春先から増産に動いている。だが、スーパーなどの店頭で米菓の品薄は、なお解消されていない模様だ。そのため、亀田製菓は当面、三幸製菓の代替需要を取り込めるとみられている。

新たに就任した会長兼CEO・ジュネジャ氏の手腕にも期待

こうしたこともあって野村証券は6月14日配信のリポートで、亀田製菓の投資判断を3段階で真ん中の「ニュートラル」から最上位の「バイ」に格上げし、目標株価も3700円から5500円に引き上げた。

リポートは「短期的には(三幸製菓の)生産停止の延期に伴い、(亀田製菓の)売り上げ拡大や販売促進費の効率化が利益貢献するだろう」と指摘。また、「中期的には価格競争に陥っていた米菓市場の特売が是正され、高いブランド力を有する(亀田製菓の)商品への需要が増加する」との見方を示した。

一方、亀田製菓の人事に目を向けると、6月14日に副社長から昇格し、会長兼CEOに就任したのがインド出身のジュネジャ・レカ・ラジュ氏(70)。ロート製薬副社長などを務めたジュネジャ氏を2年前にスカウトした現シニアチェアマンで前会長兼CEOの田中通泰氏(76)の肝いりの人事だ。

「米菓一本足」から脱却、代替肉、米粉パン、乳酸菌の3事業を強化して、新たな食品企業への衣替えを目指すうえで、しがらみのない新トップに経営を託すことにした。

今後は海外事業も本格化する方針で、ジュネジャ氏の手腕への期待も投資家の間にあるようだ。(ジャーナリスト 済田経夫)

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