
「掲載時に住所を特定できないよう、外観写真の撮影はご遠慮ください」
担当者に念を押されて向かったのは、都内の倉庫の一室。プラ製の容器の中身は、東京都主税局が厳重に保管している感圧複写紙(感圧紙)だ。
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「容器の中身は税関連の申請書などで、約20トンあります。この倉庫には、2004年から収納しています」(担当者)
事務作業用などで広く普及している感圧紙だが、かつては化学物質「PCB」が使用されていた。写真の容器も、開封は厳禁だ。PCBは、日本では1968年の「カネミ油症事件」を機に、1973年に法律で製造・輸入・使用が禁止されている。