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King Gnu、20,000人が集結した初のFC限定ツアーファイナル・幕張メッセ公演の公式レポートが到着

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King Gnu Live Tour 2022 CLUB GNU EDITION 撮影=Kosuke Ito


突如、どこかで聴いたことのあるフュージョン・ソングにのせて、カートに乗った4人が参上。会場中央に突如浮き上がったセンターステージまで常田大希の運転で移動。センターステージに上がると4人が向き合いながらCLUB GNU会員限定ライブらしく、『RADIO GNU』としてお客さんから事前に募集したお便りに答えるコーナーへ突入。とてつもなくゆるい、ファンクラブならではの信頼感で通じ合ったフリーダムなトークに会場中が笑顔へ。ライブでのワイルドかつクールな世界観とは裏腹に、珍回答が続出するのもまたKing Gnuの魅力のひとつだ。

そして、魔法めいたポップセンスを嗅ぐわせるナンバー「Don’t Stop the Clocks」、アコースティックにリアレンジされた「ロウラヴ」、「白日」、「傘」を演奏。向き合って演奏をする、4人のアイコンタクトに注目するのもまた楽しい。メロディーが活き活きと優しげに響いていく。

King Gnu Live Tour 2022 CLUB GNU EDITION 撮影=Kosuke Ito


King Gnu Live Tour 2022 CLUB GNU EDITION 撮影=Tomoyuki Kawakami


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King Gnu Live Tour 2022 CLUB GNU EDITION 撮影=Tomoyuki Kawakami


King Gnu Live Tour 2022 CLUB GNU EDITION 撮影=Tomoyuki Kawakami


ラストへ向けてのハイライトは、常田が拡声器を片手にステージを闊歩しながらシャウトする「Slumberland」から火蓋を切る。ドラムソロからはじまるイントロダクションがインパクト強い、よりオルタナティブかつノイジーなアレンジに変化したライブ・バージョンだ。続いて、会場中が揺れ動く一体感でいっぱいのヘヴィなロックチューン「飛行艇」、ギターハーモニーがせつなきイントロに心を奪われる「Prayer X」、水面をたゆたうが如くドープなサウンドがたまらない「泡」、オペラのように物語がストーリーテリングされていく「三文小説」。そして、七色のレーザー照明とステージ上に掲げられたロゴの輝きがシンクロするポップアンセム「Teenager Forever」で完全にスパークするステージ。はち切れんばかりの感情、高鳴る思いを解き放つオーディエンスからこぼれ落ちる笑顔。そう、人は人智を超えた最高の演奏と歌声と向き合ったとき、鳥肌とともに思わず笑みが溢れるのだ。

鳴り止まない拍手で表現されるアンコール。メンバーが再びステージにあらわれ、井口が語り出した。「アンコールありがとうございます。やっぱ、等身大で4人でやってきたんですよ。自然な感じで、カッコつけもせず、無理もせず。そんな中、これだけの人が好きになってくれて。集まってくれるというのはとても嬉しいです。今回、大阪と東京の4公演でしたけど、愛されているなと。今後も変わらずこのままの4人でやっていきます。」

アンコールでは、ロック・オーケストラとでもいうべき分厚いサウンドに没入していく「逆夢」。歌詞における“訳もなく涙が溢れそうな 夜を埋め尽くす 輝く夢と成る”のフレーズが今夜の心情とも重なり合う。勢いそのままにラストは、CLUB GNU会員限定ライブということもあり、今夜はKing Gnu とファンの関係性を歌ったかのようにも聴こえた「一途」をプレイ。レーザーが縦横無尽に飛び交い降り注ぐ会場。サウンドとシンクロする光の美しさ。常田のギターカッティングが牽引するビート、そしてギターソロで爆裂する高揚感のヤバさ。力の限りを出し尽くす、ヒートアップするステージに目と耳と心を奪われっぱなしのオーディエンス。ものすごいライブを2万人が目撃したのだ。

思い出すのは、King Gnuのバンド名の由来でもある動物、ヌー(臭覚が鋭いといわれ、草食性で食料となる草原を求めて集団で大移動することで知られる)の存在だ。そう、King Gnuの群れは、仲間を巻き込んでどんどんデカくなってきた。その通過点のひとつがFC限定ライブ『King Gnu Live Tour 2022 CLUB GNU EDITION』である。そして、今年は夏フェスへの怒涛の出演、さらに伝説となるであろう東京ドーム公演へ向けて、さらなる快進撃がはじまろうとしている。

King Gnu Live Tour 2022 CLUB GNU EDITION 撮影=Tomoyuki Kawakami


King Gnu Live Tour 2022 CLUB GNU EDITION 撮影=Tomoyuki Kawakami


文=ふくりゅう(音楽コンシェルジュ) 撮影=Tomoyuki Kawakami Kosuke Ito

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