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米マイナー退団・秋山、広島移籍の決め手は2000本安打? 最も縁遠い球団が争奪戦を制した背景は

リアルライブ

 グラウンド外でも広島の発言力が強くなりそうだ。

 6月26日日曜日のプロ野球は、6試合全てデーゲームで行われた。神宮、横浜、ZOZOの関東3試合は全て気温30度を越す“真夏日での開催”となった。

 そんな“暑さ勝負”の試合も終盤に差し掛かったころ、衝撃的な一報が飛び込んできた。秋山翔吾外野手が「広島入り」を決断した、と――。

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 「条件面ではソフトバンクが一番良かったようです。最終的には古巣・西武を選ぶと予想されていましたが」(ベテラン記者)

 一報が飛び込んできた時、広島は横浜スタジアムで延長戦を戦っていた。佐々岡真司監督などチームスタッフたちはノーコメントだった。

 しかし、夜間になって、秋山、広島双方の関係者が「正式発表は明日以降(27日)だから」と暗に認め始めたのだ。

 「秋山が最初に会ったのは、西武でした。『22日に会った』と渡辺久信GMが認めています。広島が秋山と会えたのは最後でした」(球界関係者)

 広島が秋山と会談したのは、6月24日。

 もっとも縁遠いと思われていた状況を逆転させたのは、「2019年1月22日の出来事」だった。当時、秋山はプロ野球選手会の代表者として、NPBスタッフや12球団出席者と直接協議の場にも駆り出されていた。

 「今季中の実施をめざしている現役ドラフトの案が浮上してきた2019年でした。秋山はチャンスに恵まれない若手たちの状況を説明しました。一方的に選手側の意見を言うだけではなく、球団側の反論にも耳を傾けていました。今後の話し合いのポイントも明確にしていました」(前出・同)

 その事務折衝の場にいたのが、広島・鈴木清明球団本部長だった。同本部長は秋山のクレバーさ、人柄に一目を置いていたという。

 「西武時代に指導した河田雄祐ヘッド兼外野守備走塁コーチにも、若手時代の様子を聞いてから今回の交渉に臨んでいます」(前出・同)

 秋山がこだわったのは、契約年数。通算安打は1476本。2000本安打達成を目標としており、そのためには契約年数は1年でも多い方が良い。「3年」を提示したのは、広島とソフトバンク。これに加えて、秋山の側からすれば、“数時間”しか会ったことのない鈴木本部長から「人柄も…」と言われ、グラッと来たのだろう。

 「現在の選手会の会長は、広島の會澤翼です。會澤が現役ドラフトの事務折衝を引き継いでいますが、制度導入において尽力したのは阪神でした。阪神の発言力が強くなると思っていたら、大逆転です。秋山加入で広島がイニシアティブを握ることになりそう」(ベテラン記者)

 来春開催の方向で進められているワールド・ベースボール・クラシック(WBC)においても、秋山の代表復帰に期待する声が出ていた。

 広島は首位ヤクルトからまだ1勝しか挙げていない(1勝7敗1分)。ヤクルトを独走させた責任は大きいが、俊足好打の1番バッターを得たことで、一気に巻き返してくるかもしれない。秋山の選択がセ・リーグの戦況も変えてくれそうだ。(スポーツライター・飯山満)

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