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三谷幸喜、源義経は菅田将暉が演じる前提で執筆 「最期は笑ってほしかった」

シネマトゥデイ

第20回「帰ってきた義経」より源義経(菅田将暉)と北条義時(小栗旬) – (C)NHK

 現在放送中の小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK総合ほか)。大泉洋演じる源頼朝は征夷大将軍に任命され、鎌倉に幕府を開いたが、権力を手中に収めるために大きな分岐点となった決断が、菅田将暉ふんする弟・源義経討伐だ。本作の脚本を担当する三谷幸喜が、第20回「帰ってきた義経」で描かれた義経の最期について自身の見解を述べた(※ネタバレあり。第20回の詳細に触れています)。

 平安末期から鎌倉時代を描いた「鎌倉殿の13人」。三谷は、日本の武家政権最初の記録書と呼ばれる「吾妻鏡」を資料として脚本を進めているというが、「吾妻鏡」から離れて創作した部分で「面白くできた」と感じていたのが、源義経の最期のシーンだったという。菅田が演じた義経は、序盤の第8回「いざ、鎌倉」(2月27日放送)から無邪気ながら、ゾクっとさせるような残忍さを持つ独特なキャラクター造形で反響を呼んだ。その一挙手一投足は、回を増すごとに注目を集めた。

第8回「いざ、鎌倉」より野武士を騙し討ちにする義経

 そんな天真爛漫な義経は、頼朝には頼もしくも微笑ましくも映り、兄弟の絆は深まっていったが、その類まれなる戦の才能は、いつしか頼朝の脅威となっていく。義経の最期について、通説では平泉で自刃したと言われている。本作では、義経が絶命するシーンそのものは描かれず、最後まで戦を楽しむかのような義経の表情が印象的だった。

 本シーンの意図について三谷は「菅田さんが演じるという前提で書いた義経像でした」と前置きすると「そんな義経の最期はどういう描き方がいいのだろうというのはずっと考えていました。そのなかで、僕は義経が自ら命を絶つシーンは観たくなかった。出来れば最期は笑っていてほしかった。その最期をイメージして書いたシーンでした」と話す。

第20回より義経の首桶を抱き号泣する頼朝(大泉洋)

 義経を巡っては多くの神話じみた話がある。三谷は「これまで幕末と戦国を舞台にした大河ドラマを書いてきましたが、この時代はある意味ですべてがフィクションのような感覚で書いています。だからこそ面白い」とこの時代ならではの魅力を語ると「そのなかで(主人公となる)義時(小栗)はもっともドライで現実主義者。何でもありの時代のなか、一人だけリアリストがいた……みたいな感覚。その意味で義時を主人公にしたのは正解だったなと思っています」と述べていた。(取材・文:磯部正和)

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