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入院中、担任が持ってきた皆からの千羽鶴と手紙を疑ったワケ

幻冬舎ゴールドライフオンライン

※本記事は、森田 亮介氏の書籍『イジメられっ子の僕が愛を知った真夜中に』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

【前回の記事を読む】ゾンビのように這いつくばり…イジメられっ子に追い討ちをかける「喘息」の壮絶

第一章 傷を負った者達

十一歳の時。深夜、喉にタンが絡んで大発作に襲われた。

呼吸が浅くなり息が苦しくなったので母と一緒に病院へ行った。病院に着くと夜勤の看護婦達が僕の対応をしてくれ、母は当直の医者に理由は忘れたが説教されたらしく、倒れたそうだ。

後になって聞くと、母は「倒れたら担当医の人が優しくなったわよ」と、ふてくされていた。

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今回の喘息はひどいらしく、人生初めての入院となったのだが、病室に行かなくてはいけないので、カタツムリのように重い体を起こして苦しみながら休み休みゆっくりと歩いて行く。

「早くしなさい」

中年の看護婦は早く行きたくても動けない僕に発破をかけてきた。それでも動けない僕の姿を見て車椅子を持ってきたのだが、白衣の中年天使は容赦がない。世の理不尽を病院に来ても思い知らされた。

個室に入院したとはいえ、僕にとって人生初めての他人との共同生活となった。周囲の人達とうまくやっていけるだろうかと不安に駆られていると奇しくも不安が的中した。僕はそういう星の元に生まれたのだろう。そのフロアには入院している古参の子供がいるのだが何故か僕は嫌われた。

「コイツムカつく」

と言いながら僕に正面からタックルしてくるのだが、陰湿なことをされたわけでもないし、イジメというほどのことではなかったので気にはしていない。

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