top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

KERA CROSS第四弾『SLAPSTICKS』テレビ初放送記念、主人公を演じた木村達成にインタビュー

SPICE

×

ー-では、“笑い”以外で共感する部分はありましたか?

当時も今も、ものを作ることへの熱意は変わらないんだなと感じました。僕らは今、コロナの影響で、簡単に舞台が作れなかったり、いつ中止になってもおかしくない状況にあります。それでも舞台を作り続けているし、ステージに立ち続けている。そこは通ずるものがあるなと思いました。ただ、ビリーに関していえば、彼は心が優しすぎたんですよね。だからいつまでもあの世界にいることに苦しさを感じ、最後には離れる道を選んでしまったんだろうなと思います。

ー-演出についてもお聞きしたいのですが、三浦さんとはこれまで朗読劇で何度か一緒に舞台を作られていました。ストレートプレイの演出を受けるのは初めてでしたが、違いを感じるところはありましたか?

基本的には同じでした。三浦さんはいつも、最初は役者に委ねてくださるんです。そこから、どうしても譲れない部分だけは細かく指示してくる。今回の作品でいえば、前半の電話のシーンのような、ズレた会話から生まれる笑いなどですね。それと、コカインの粉が舞うシーンで、舞い方にもなぜかすごくこだわっていました(笑)。しかも、これが大変で。稽古で何度も練習すると、当然稽古着に粉が付着するんです。で、そのまま車に乗って帰ると、翌日、車の中が龍角散の臭いで充満していたりして(笑)。本番中も、一度モロに粉が顔にかかったことがありました(笑)。

 (撮影:宮田浩史)


広告の後にも続きます

ー-では、今回の放送に向けて、楽しみにされているシーンを教えてください。

第2幕の冒頭にあるラジオのシーンですね。ステージの上段ではアーバックルを批判するラジオ番組のシーンが描かれ、ステージ左側ではそれを聞いている僕らがいて、反対側には刑務所に入れられているアーバックルがいる。それぞれ別の場所にいる3組をお客さんはどのように感じながら見ていたのか、すごく気になりますね。

ー-舞台を拝見しましたが、第1幕は笑いの要素が多く、反対に第2幕からは映画人たちそれぞれの思いが描かれ、物語自体も混沌としていったので、見ていてとても切なかったです。

僕も第2幕は演じていてつらかったです。途中休憩が終わる頃に舞台袖に向かうと、どんどん心が苦しくなっていって。第1幕はまだよかったんです。ほぼ出ずっぱりだったので、物語の流れに沿って役の感情を作っていけたんですけど、第2幕は要所要所で登場し、どんどんと辛くなっていく状況に毎回直面しなければいけなかったので、本当に苦しかったですね。

 (撮影:宮田浩史)


取材・文:倉田モトキ
撮影(木村達成写真):宮田浩史
ヘアメイク:齊藤沙織
スタイリスト:部坂尚吾(江東衣裳)
衣裳協力:
シャツ¥27,500、トラウザーズ¥30,800(以上すべて:colon /  M co.,ltd 03-6427-2261)

【木村達成プロフィール】Tatsunari Kimura。1993年12月8日生まれ、東京都出身。2012年、ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン(海堂薫役)でデビュー。帝国劇場での『エリザベート』など数々の話題作に出演したのち、2020年に『銀河鉄道の夜2020』でストレートプレイ初挑戦、初主演をはたす。最近の作品にミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』『四月は君の嘘』、NHK『卒業タイムリミット』、FOD『オールドファッションカップケーキ』など。

  • 1
  • 2

TOPICS

ランキング(エンタメ)

ジャンル