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今夏の電力ひっ迫に備え“大ベテラン”の火力発電所を再稼働へ 揚水発電が“切り札”も「建設にどれだけ費用がかかるか」

ABEMA TIMES

 さらに、姉崎さんの主食はLNG(液化天然ガス)ということで、CO2を排出する。つまり、脱炭素化の流れにどうしても逆行してしまう。電力関係者は「採算がとれない。できれば使いたくない」と漏らしていて、今回の姉崎さんの再雇用は苦肉の策だった。ただ、安定した成績は残してくれるので、これらによって予備率が3.1%から4%に改善される見通しだ。資源エネルギー庁の幹部は「姉崎が入るので、不測の事態がなければ警報や注意報を出すようなことはないだろう」と話している。

Q.それでも電力が足りない場合の“切り札”だという「揚水発電」も取材したということだが。
 揚水発電の仕組みはとてもシンプルで、汲み上げた水をおろして、タービンを回して発電するもの。私は今回、山の中にある栃木・那須塩原市にある塩原発電所を取材した。上ダムと下ダムの間に発電所があり、上ダムに溜めた水を必要な時におろして、水車が回って発電するというわけだ。

 よくできた仕組みだと思ったのが、汲み上げるための電気はどうするのかということ。これは、日中の太陽光発電が余剰した時に、その余った電気を動力に汲み上げたり、電力需要が減る夜間に汲み上げるようになっている。要するに電池と同じで、余った動力を貯めておくという原理になっている。

Q.今夏や、冬にもカギを握りそう?
 重要な役割を果たしそうだ。先ほどの野球に例えると、“揚水さん”はどのポジションも守れるユーティリティプレイヤーと言える。天候にも左右されず、安定した成績を残す。これから火力がケガをしたり、再エネが稼働しないという時に、揚水さんは貯めておけばいつでも電力供給源となる。不測の事態が起きた時に、ピッチャーもできるし、キャッチャーもできるといった具合に、カバーができる。

 「じゃあ、揚水発電を増やせばいいんじゃないか?」と思って、電力会社の関係者に当ててみたが、「作れるわけないですよ」と即答された。まず山を掘らなければならないし、下と上にダムを作らないといけない。「どれだけ費用がかかると思ってるんですか。バブルの時代だからこそできた発電所なんです」と強調していた。この不景気で、電力会社も赤字が出ている中で、新しく作るにはコストがかかることがデメリットとしてある。(ABEMA/『アベマ倍速ニュース』より)
 

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