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携帯電話が2週間使えなくなる? 東京が世界で一番被害を受ける都市? 「太陽フレア」の被害想定と対策は

ABEMA TIMES

 2022年2月、プラズマ熱で地球上空の大気が膨張して衛星軌道が乱れ、米・スペースX社の衛星40基が大気圏に落下した。

 私は今政治部にいるが、2000年代のはじめ、国際ニュースを扱う外報部にいた時に、特派員の中継をつなぐ際に違う衛星につながってしまうこともあった。

Q.太陽フレアが発生してから地球に影響が出るまで、どのくらい時間がかかる?
 爆発が起きてから、エックス線などの強い電磁波が地球に届くまで、たったの8分しかない。高いエネルギーを持つ粒子が届くには30分。さらに、2~3日後には高温で電気を帯びたプラズマが押し寄せることになる(=太陽嵐)。警報を元に、すぐにパソコンの電源を落とすなど、個人で対応できることはある。航空機などインフラ関係は、日頃からのバックアップと訓練の週練度に左右される。

Q.太陽フレアが発生した時、政府が警報や緊急事態宣言などを発令したりする?
 災害基本法に基づく扱いにするので、台風や地震や津波と同様、注意報や警報を出すことになるだろう。コロナのようにひどい状況ならば、緊急事態宣言もあり得ると思う。ただ、これらはあくまでも新しい制度が整備されてからになる。

Q.海外ではどんな対策が打ち出されている?
 アメリカはこれを「国土安全保障上の自然災害」と位置づけ、2015年に国家戦略を策定。社会インフラへの影響評価や対応強化を掲げている。イギリスも、2021年に同様の対応戦略をまとめた。

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 ちなみに、イギリスの保険会社・ロイズは2015年、宇宙天気の悪化による経済的被害を全世界で650億ドル(約8.1兆円、1ドル=125円換算)と試算している。東京にもたらす潜在的な経済的被害は全世界の主要都市の中で最も大きく、24.2億ドル(約3000億円、1ドル=125円換算)と予測している

Q.なぜ東京が全世界で一番の経済的被害?
 東京というか、日本は電波や衛星への依存以前に、台風・土砂崩れ・地震・津波など、自然災害が非常に多い国。また、東京は世界最大の巨大都市のひとつで、交通も異様に発達していることに加え、人口密度も高いことからラッシュ時の混雑はものすごい。一方で、高度経済成長時代に整備されたインフラが老朽化の時代を迎え、少子高齢化で労働力も低下している。つまり、東京はインフラや治安の面では世界一安全な都市だと言われている一方で、世界一危なっかしい側面も秘めているということだ。

 ただ、「こんなことが起こったら本当に恐ろしい」と怖がっていても仕方ない。日本が地震国だからこそ、耐震基準を厳しくして建築技術が発達してきた。コロナの時もリモート技術が進み、会議のやり方が変わるなど、いろいろな仕組みを変えるきっかけになった。これを機に、我々も通信技術を発達させつつも、そこに依存しすぎない仕組みを考えるなど、自分たちを変えるきっかけになればと思う。(ABEMA/『アベマ倍速ニュース』より)
 

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