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“住みたい街”系ランキング、「特にない」がダントツ1位の衝撃事実 「無理くり選ばせている」関係者たちが明かした目的と実態

ABEMA TIMES

 これに対して、東洋経済新報社の「住みよさランキング」で都市データパックを編集している担当者はランキングの選出方法について「病院の病床数とか全て公表資料をもとに順位づけしている。客観性、透明性は非常に確保されている。都市の力を数値化できないかということで始めたランキング」と他社の類似ランキングとの違いを指摘した。

 実際、「住みよさランキング」は安心度、利便度、快適度、富裕度といった4つの視点から20の公的発表データを用いて編集部が算出し、総合数値の高い順にランキングしている。その結果が冒頭に述べた独自のランキング結果となって表れているのだ。

「総合評価だと武蔵野市が1位になるが、安心度では九州勢が強い傾向がある。子育て世代など、ライフステージによって見ていただきたい」と同編集担当者は話した。

 では、アルヒ株式会社が発表した「本当に住みやすい街大賞2022」はどうか。同社の執行役員である石橋薫さんは「当社は住宅ローンを取り扱っている会社で、平均世帯年収が500~600万円の方々が我々のお客様。実際に分譲で住むという方のランキング」と特徴を説明する。

 同ランキングでは神奈川・藤沢市の辻堂が1位に輝いたが、これらは実際に分譲住宅を購入した地域上位をピックアップし、編集部と専門家が分析、ランキングした結果だという。

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「他社さんでそういったランキングはたくさんあったと思うが、独身の方が一人暮らしで賃貸で住むようなランキングと、ファミリーが住むランキングとでは少しズレている。日本の平均的な方が自分の身の丈に合った住みやすいところはどこなのか? というニーズがあるのではないか」

 そのように石橋さんが話した「本当に住みやすい街大賞2022」では、1位以下に埼玉・川口(JR京浜東北線)、多摩境(京王相模原線)、大泉学園(西武池袋線)、海浜幕張(JR京葉線)、たまプラーザ(東急田園都市線)、花小金井(西武新宿線)、月島(東京メトロ有楽町線)などが続いた。

 中には、年間でユーザーが実際に検索、問い合わせをした物件が紐づいた駅を集計して選出しているランキングもある。それが、株式会社LIFULLの「住みたい街ランキング」だ。同ランキングの1位は本厚木(小田急小田原線)、次いで大宮(JR京浜東北線、根岸線ほか)、柏(JR常磐線)、八王子(JR中央線)、西川口(JR京浜東北線・根岸線)などが上位に名を連ねている。

 同社のチーフアナリストである中山登史朗さんは「問い合わせ数を積み上げて作るランキング。いま、実際に“旬の街はどこなのか”がわかる。コロナ前には4年連続で池袋がトップを獲得していて、コロナ後に1位になったのは小田急線の本厚木。こういったところに住みたいというユーザーのニーズが直接あらわれる」と説明した。

 これらのように、各社調査方法も見てほしいポイントもさまざまということになる。江戸川大学社会学部客員教授で統計学者の鳥越規央氏は「各社がどこの層をターゲットにしたランキングか? によることがわかる結果。物件サイト関係は賃貸が多い駅が1位。住宅ローン会社は分譲住宅が手ごろな駅。そもそも物件が関係ない東洋経済新報社のデータは客観的数値。ランキングの調査方法もその結果も、自社の顧客に関係している」と分析した。

 単に1位を参考にする前に、各社ランキングの調査方法を知ったうえで参考にすることが求められそうだ。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)

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