
児童ポルノ犯罪の疑いのあった容疑者を捕まえることができたのは、この犬の鼻のおかげだ。
メキシコの首都、メキシコシティで、警察犬ルーキーのハイドゥが、電子機器に使われる化学コーティング剤、トリフェニルホスフィンオキシド(TPPO)を嗅ぎ分け、容疑者の悪事の証拠をつかんだ。
黒ラブラドールの「ハイドゥ」は、その嗅覚能力を存分に発揮して電子探知犬として活躍している。
オランダ人のジェイソン・マートマンのアパートで、小児ポルノ犯罪の動かぬ証拠を見つけ出し、彼を追い詰めた。
電子探知犬が小児性愛者の逮捕に貢献
報道によると、マートトンは、オランダで係争中の訴訟を逃れて、メキシコシティに逃亡していた。性的人身売買の被害者を救済する非営利団体「Operation Underground Railroad」が、ソーシャルメディアや、チャットルームを利用してマートトンを罠にかけて誘い出し、バスの停留所で覆面捜査官と会うように仕向けた。
市の検察官は、通りの監視カメラを調べて、マートトンが自分のアパートに帰るまでの動きを追跡した。
令状を取って乗り込んだその部屋に入るなり、ハイドゥは「TPPO(トリフェニルホスフィンオキシド)」のにおいを嗅ぎつけた。
TPPOは、フラッシュドライブやメモリーカードが過熱しすぎないようにするために使われる化学物質だ。
小児への性的虐待映像などの証拠は、たいていこうした媒体に保存されている。これらは、人間が見つけるには難しい場所に隠してあったという。

image credit:K9 Hidu
マートマンは逮捕され、人身売買と、麻薬および武器の所持の罪で拘束されている。
わずか二週間前に警察犬としての訓練を終えたばかりのルーキー、ハイドゥの初仕事、初手柄となった。
犯罪者が、接触先から麻薬取引の暗号通貨まで、あらゆるものを保存するために、フラッシュドライブなどを使用するようになった昨今、電子機器のにおいを嗅ぎ分けることができる電子探知犬の需要はますます高まっているという。
References:Police dog sniffs out alleged pedophile in Mexico / written by konohazuku / edited by / parumo