
ブラジルでの出来事。8歳の少女は年上の従妹から、ミルクを買いに行くようお使いを頼まれたが、まったく別のものを持って帰って来た。
少女は子犬を抱いて戻ってきたのだ。困惑した従妹だが、少女から話を聞いたところ、彼女のやさしさに心を打たれ、ミルクのことなどどうでもよくなった。
その子犬は路上で虐待されていて、少女はそれを救い出し、家に連れ帰ってきたのだ。
お使いを頼んだら子犬をつれて帰って来た少女
ブラジルに住むグレイジ・ド・ヴェール・シルヴァさんは、8歳になるいとこのアイザちゃんに、「ミルクを買ってきて」とお金を渡し、お使いを頼んだ。しかし、アイザちゃんはミルクの代わりに子犬を連れて帰って来た。

門の外に小さな子犬を抱えているアイザちゃんを見て、シルヴァさんは困惑した。だが、アイザちゃんが子犬を見捨てることができなかった理由を聞いて納得した。
子犬は、路上で男の子に蹴られていたという。通りがかったアイザちゃんは、犬を虐待から救ったのだ。
頭に傷を負っている子犬を見たシルヴァさんは、アイザちゃんとすぐに子犬を地元の獣医院へ連れて行った。
子犬は治療を受け、少女の家族となる
治療を施されメルと名付けられた子犬は、アイザちゃんに命を救われただけでなく、永遠の家も与えられることになった。アイザちゃんは、メルがとても愛おしいようで、毎日学校から戻ると一目散にメルのいるところへ駆け付けるという。両者の間には、既に特別な絆が生まれているようだ。
シルヴァさんは、アイザちゃんが成長とともに動物に対するいたわりや保護する気持ちを学ぶようになっていることとても嬉しく感じ、誇りに思っている。
動物を尊重することは、私たち人間のやくめです。動物たちの愛は贈り物です。なお、現在メルは順調に回復に向かっている。
犬は感情があり、人間の気持ちを理解できる生き物だ。アイザちゃんが助けてくれたこと、ずっと忘れないだろう。
written by Scarlet / edited by parumo