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残酷FPSのスピンオフはレトロ風で!『POSTAL: Brain Damaged』は“らしさ”も備えてファンも満足の1作【プレイレポ】

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残酷FPSのスピンオフはレトロ風で!『POSTAL: Brain Damaged』は“らしさ”も備えてファンも満足の1作【プレイレポ】

!注意!
本記事では取り扱う作品の性質上、グロテスク・お下劣な表現やスクリーンショットが含まれます。


2022年6月10日にRunning With ScissorsよりPC向けにリリースされた『POSTAL: Brain Damaged』。お下劣残酷ゲームシリーズ『POSTAL』のスピンオフ作品となります。

フィールドをある程度自由に探索でき、アドベンチャー色が強かった『POSTAL』シリーズですが、本作はなんと今流行りのステージクリア型レトロ風シューターに。主人公であるポスタル・デュードのイカれた精神世界にダイブします。

本稿では、そんな『POSTAL: Brain Damaged』の実内容をお届けしたいと思います。

『POSTAL: Brain Damaged』の実内容に迫る!
本作の開発元は、シリーズを開発してきたRunning With Scissorsではなく、『ELDERBORN』や『Blood West』といったFPS作品で知られるHyperstrangeです。

さて、『POSTAL』ファンの皆さんは、「外注のPOSTAL」と聞くと、同じく外注であった『Postal III』の出来が悪かったという歴史があるため、なんだか嫌な予感がするかもしれません。しかし、ご安心を。本作はシリーズが持つ「らしさ」を備えつつ、しっかりと面白い作品になっています。

まず本作ですが、ステージ選択画面が非常にイカしてます。本作は「Brain Damaged」の名の通り、脳に異常をきたしたポスタル・デュードの夢の世界を探索するのですが、ワールドマップで選択できるステージがデュードの脳に突き刺さっているのです。1993年版『DOOM』にも似たようなワールドマップはありますが、本作のセンスはピカイチです。

ゲームを開始するとカットシーンが始まりますが、ここからすでにファンやゲーマーがニヤつく強烈なパロディネタが。多数のゲーム原作映画に携わるもののその多くが低評価であることで知られ、映画版「POSTAL: The Movie」の監督も務めたウーヴェ・ボル氏が「UwU BALL」として登場し、同氏の映画作品をマラソンするという企画を行います。「In the Name of the King: A Dungeon Siege Tale(邦題: デス・リベンジ)」「House of the Dead」「Far Cry(邦題・G.I.フォース)」など名作ゲームの迷作映画化作品(のパロディ)が名を連ね、デュードはそれを観ようとします。

しかしデュードは体調が一変。ソファで倒れてしまいます。目を覚ますと、そこはなぜか郊外。デュードはなぜか病院服のような格好です。郊外は銃を乱射する退職警官や足やお尻を噛んでくる犬などろくでもないやつらが潜んでおり、とんでもないところに来てしまいました。

プレイヤーが最初に手にする武器は、シリーズおなじみのシャベル。今作では何故かチェンソーのような刃がついており、凶悪な見た目になっています。他にも従来どおり蹴りとおしっこもできます(ここ重要)。アイテム「ホットソース」を使えばたちまちファイヤーおしっこになり、敵を燃やすことができます。

武器はロックオン可能なピストル、フックショット付きダブルバレルショットガン、時間スロー機能つき銃「BRAIN FUCKER GUN 69000(略してBFG69000)」など豊富。ダブルバレルショットガンは敵に引っ掛けてグラップルしたり、プラットフォームアクションに使ったりするため『DOOM Eternal』からの影響を感じます。グラップリングフックを使うとデュードの機動力が激増し、ぴょんぴょんと飛び回りながら戦闘が可能。ショットガンの威力も高いので、本家とは一味違った爽快感の戦闘が楽しめます。

そして本作の戦闘における目玉要素は、なんとパリィシステムがあること。飛んでくる弾丸を蹴りで跳ね返すと敵に弾が跳ね返り、スローモーションになったあと爆発死させることができます(脚が強すぎる)。タイミングも意外とゆるく、慣れればピンチ回避にも使えそうです。

第1ステージとなる郊外のマップはかなり広く、探索しがいは十分。何故か穏やかなBGMが流れる中、レトロ風FPSらしく、赤、青、黄のキーを見つけてドアを開け、ゴールを目指します。フィールドは複雑で少しダレる瞬間もありますが、じっくりと探索すれば笑える小ネタが見つけられます。筆者が見つけたお気に入りの小ネタや仕掛けは『ザ・シムズ』パロディの死体と、おしっこをかけるとチ○チンがニョキニョキと伸びてくるからくりです。

ショットガンを撃ってくるおじさんや凶暴な犬、ハンバーガーを投げてくる豚(?)など多数の敵がうろうろしているため、倒しながらゴールを目指します。このステージは地面に大きな穴が空いていたり空に吸い込まれるように盛り上がっていたりと不思議な雰囲気が漂います。街の住民も顔がのっぺらぼうで、いかにも「夢の中」というような不思議な空間です。

敵のビジュアルは極めて不気味なものも存在し、刑務所を舞台にしたステージ2ではホラーゲームばりの不気味なデザインをした強力なクリーチャーが登場。おバカなところはもちろんありますが、こういった不気味さが感じられる部分は初代『POSTAL』を思い起こさせます。


『POSTAL 4: No Regerts』の出来がかなり酷かったため(詳しくはプレイレポをご覧ください)本作への期待はほどほどにしていましたが、本家とは一味違う『POSTAL』が楽しめるしっかりとした完成度で、ファンにこれからも長く愛される作品になりそう(なんなら本家の新作より面白く、嬉しいやら悲しいやら……。)いずれ日本語にも対応したら嬉しいですね。

体力が少ない状態でオートセーブされてしまい、ほぼ詰み状態になるなど理不尽なところはありますが(筆者はそのせいでステージ2をやり直す羽目に)、『POSTAL』ファンの方は要チェック。「箱庭じゃないんでしょ?」と買うのをためらっている方にも、ぜひおすすめです。

タイトル:『POSTAL: Brain Damaged』
対応機種:PC(Steam)

記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2022/06/10
記事執筆時の著者プレイ時間:1時間30分
価格:2,050円(7/8まで-15% 1,742円)


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性質上、本企画においてはゲームの評価や採点は行いません。ストーリーなどの「ネタバレ」も軽度な内容に留まることが殆どです。また、記事執筆にはデベロッパー/パブリッシャーからプレイレポート用として提供されたゲームソフトが含まれる場合もあります。プレイ時間自体も基本的には短い段階での執筆となります。

なお、マルチプラットフォームで展開されている作品においては、対応している機種のうちのひとつのエディションのみをプレイしています。そのため、本文内でプレイした際の使用機種についても明記しています。

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