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人類が誕生する前、地球に高度な文明は存在したのか?

カラパイア


 地球史を通じて、技術的に高度な文明を築き上げたのは唯一、人類のみというのが定説となっている。だがそれは確かなことだろうか?

 もしも数百万年前に、また別の高度な文明が存在したとしても、その証拠はほとんど消えてしまっているに違いない。そうした証拠を探すことなく、最初からあるはずないと決めつけていては、真実は見えてこない。

 カナダの古生物学者デイル・ラッセル氏は、かつて恐竜の中には人間のような形態に進化できた可能性がある種もいるとの仮説を発表した。もしそうなら、技術的に高度な文明を築き上げたかもしれない。

人類登場以前に高度な文明は存在したのか?

 こと地球上の生命の知性という点について、人類は頂点に位置するということに我々は大きな自負を抱いている。

 進化の頂点にあるということについて、微塵も疑問を抱かない。だが、なぜそう言い切れるのだろうか?

 仮に人類が登場する数百万年前にまた別の高度な文明があったとしよう。文明について厳密な定義はないが、一般には「物理環境を地域的あるいは惑星規模で改変する能力」に関連して語られる。

photo by Pixabay

 大昔、それができる生き物が存在した可能性をどうすれば知れるだろうか?

 彼らの技術を伝えるあらゆる証拠はとっくの昔に消えてしまっているだろう。都市やダムのような建造物でさえ、すぐに崩れ去り、瓦礫と化す。農地や公園は森やジャングルになる。

 仮に人類以前の文明が我々と同レベルのものだったとしても、そのほとんどは消え去る。プラスチックのようなものですら、紫外線と細菌の作用でいずれは分解されてしまう。

 実際、ほんの数万年前に生きていたネアンデルタール人の痕跡はほとんど残っていない。もっと最近に存在した、コロンブス以前にアメリカ大陸で繁栄した高度文明ですらそうだ。

 彼らはほとんどの建造物を木材のような有機物質で建てたが、ほんの数百年しか経過していないというのに、その証拠を見つけることはかなり難しい。

 ではもっと昔の話、人類が誕生する以前に存在したかもしれない、人類と同レベルの文明ならどうだろう?

photo by Pixabay

恐竜が闊歩する時代、高度な文明があった可能性

 恐竜を例に考えてみよう。かつてカナダの古生物学者デイル・ラッセル氏は、恐竜の中には人間のような形態に進化できた可能性がある種もいるとの仮説を発表した。

 もしもこれが本当ならば、技術的に高度な文明を築き上げたかもしれない。

 全長22メートルあったブロントサウルスは、マッチ箱程度の脳しか持っていなかった。昔の常識では、彼らはとてつもなく頭が悪かったとされた。

 だが、そうではない。少なくとも、数十トンという巨大な体をコントロールし、食べ物を見つけ、捕食動物を避けるなど、生きるために必要な仕事をこなすだけの知的能力を備えていた。

 そして恐竜に関する現在の知識から推測するなら、昔の常識よりもずっと頭がよかったかもしれない。

photo by Pixabay

 当時、恐竜が鳥の祖先などということはわかっていなかった。だから恐竜は愚かであると考えられていた。

 では、鳥はどうか? 彼らは空を飛びやすいよう、小さな脳を持つ。だがカラスやオウムをはじめ、きわめて賢い種がたくさんいる。

 その脳のニューロンはぎゅっと密集しており、1グラムあたりのニューロンの数は哺乳類より数倍も多い。鳥類型恐竜の脳も同じような構造をしていたかもしれない。

 脳の構造は化石にならないので、確かなことはわからない。だが、想像よりずっと賢かった可能性はある。

 賢さ自慢の鳥には道具すら使うものがいる。例えば、小枝で釣りでもするかのように穴の中のイモムシを取り出したり、道具の使用を楽しんでいることを示唆する研究もある。

 これは明らかに高い知能ゆえの行動だが、最近ではワニすら道具を使うことが明らかになっている。ワニは非鳥類型恐竜の親戚だ。ならば恐竜だって同じことができたとしてもおかしくはない。

 もし恐竜の中に本当に技術を発達させた仲間がいたとしたら、その可能性が一番高いのはどれだろうか?

 恐竜で一番知能が高かったのは白亜紀後期に生きた鳥のような「トロオドン」とされる。彼らは高度技術文明を発達させる種に求められる条件をいくつも満たす。

 知能が高いだけでなく、社会性がある。長い腕には”手”と”指”があり、道具を使ったり工作したりできるくらい器用だったかもしれない。

photo by iStock

ないと決めつければ絶対に見つからない

 6500万年前、巨大な隕石が地球に衝突したことで、他の恐竜ともどもトロオドンも絶滅した。

 仮に彼らが何らかの技術を発達させていたとしたら、隕石の衝突や、その後の地殻変動や侵食などを経て現在まで残る痕跡はあるのだろうか?

 まず6500万年前の建物の名残が見つかる可能性は、ほぼ絶望的だ。だが彼らが人間のように光り物が好きなら、金などの貴金属からジュエリーを作ったかもしれない。

 核分裂を利用できるほどの技術レベルがあったなら、放射性レベルが高い地域が現在まで残されているかもしれない。

 宇宙に進出できるほど高度だったなら、証拠が風化することのない月や火星で宇宙船の残骸が見つかる可能性すらある。

 今のところ、そうしたものは発見されていない。6500万年前のネックレスはまったく見当たらない。

 ガボン共和国には「天然の原子炉」と呼ばれるオクロ鉱床がある。ここはウランが豊富で核分裂が起きているが、今回の時間軸には当てはまらない。

 だが、ないと決めつけて探そうとしなければ、絶対に見つかることはない。

 現時点では、地球上で技術文明を発達させられたのは人類だけとしか言えない。だが、「知られている範囲では」と付け加えておくべきだろう。

References:Dinosaur civilization: Was there intelligent life before humans? – Big Think / written by hiroching / edited by / parumo

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