写真撮影はついに息子さんの番がやってきます。いつものおどけたポーズを見せるかと思いきや……主役の「キュアプレシャス」を前に、息子さんは憧れと緊張で固まってしまいました。
「ハワワ……」と落ち着かないその光景たるや、まさに「推しを目前に完全に固まっている姿」。息子さんの尊すぎる姿に、こげのさんは涙を流しながら写真を撮影しました。
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元々、男女関係なく好きなものを好きになって欲しいと思っていたこげのさん。しかし、つい「プリキュアでいいの?」という言葉が出てしまったり、「まわりは女の子ばっかり……」と気にしていたことを漫画の中でも反省。
同時に、好きを貫いた息子さんや、男の子がいても気にしなかった周りの女の子ら、息子さんに目線を合わせるなど「神対応」してくれたプリキュアには「ありがとう」と心から感謝。これからも息子さんの好きを応援することを誓って、漫画は締めくくられます。
いい話と共感する一方で、子育てにおいてこの考えがもっと広まって欲しい、と筆者は感じました。子どもが「これが好き」と主張したものに対し、「あなたは男(女)の子だからこっちにしなさい」と言ってしまったり、自身の幼少期にも、性別を理由に無理に好きなものを変えようと苦しんだ経験がある、という方は多いのではないでしょうか。
周囲のジェンダーバイアスによって、好きなものを好きと言えないのは、本人にとってとてもつらいこと。場合によってはその後の人生すら左右しかねません。間違いであれば正す必要がありますが、少なくともこうした作品が好きである、という気持ちに正解不正解はないはず。
その後、息子さんはショーについて多くを語らないものの、撮影した写真を見返しては、度々うれしそうな顔をしているとのこと。あの日、プリキュア撮影会に行っていなければ、この「推しとの思い出に浸る表情」は見られなかったことでしょう。
こげのさんの投稿には6万件を超える「いいね」に加え、「プリキュアに限らずですが、自分の好きという気持ちは宝物ですね」「好きに男子とか女子とか関係ないですよね!素敵」と、返信欄は同意や共感の声であふれています。
「性の多様性」が繰り返し議論される今日。性別に関わらず堂々と「好きなものは好き!」と言える価値観が、尊重される世の中になっていってほしいと感じます。
特に子育てにおいては、まずは最も身近にいる親が、子どもの思いを組み取ってあげられる存在でありたいですね。
その②おしまい!
マジ見たことない顔ではにかんでて最高でした…😭好きなもの、素敵なものに会うと顔つきが全然違う!!ありがとうプリキュア!! pic.twitter.com/Zi6TSoHAyt— こげのまさき💪 (@koge_diary) May 19, 2022
<記事化協力>
こげのまさきさん(@koge_diary)
(山口弘剛)