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ソーラーパネルで覆われたバスが間もなく運行。太陽光発電で電力を補う

カラパイア


image credit:Sono Motors

 ソーラーパネルで自然の恵みである太陽の光を集めた太陽光発電は世界各地の様々な場所で利用されている。

 そんな太陽パワーをより効率的に活用できるソーラー技術を搭載したトレーラーバスが、環境先進国ドイツの都市でまもなく公共運用される。

 従来のものに比べて燃料の節約、CO2排出量の削減、排気ガスによる大気汚染の低減など環境にやさしくメリットがもりだくさんの新たなバスが現実のものになったのだ。



Solar Bus | Sono Motors

ソーラーパネルがサイドにも!EV企業Sono Motorsの技術を生かしたトレーラーバス

 ドイツのミュンヘン市内を走るこのバスは太陽を味方につけた近未来型トレーラーバス。そのトレーラーはルーフはもちろんサイドまでソーラーパネルで覆われている。

 今回の取り組みは、現地の公共交通機関を運営するミュンヘン交通局(MVG)と地球資源の節約とクリーンなモビリティを目指すドイツのEV企業Sono Motors(ソノモーターズ)の提携で実現したもの。

 2016年にドイツ人の友人3人により設立されたSonoMotorsは、2021年に家庭用エネルギー貯蔵システムでもあるSion(サイオン)ソーラーパネルカーを販売。

 それからわずか数年で、同社の技術Sono Solar Technology(ソノ・ソーラーテクノロジー)を生かせるトレーラーバスが日常的に運行する運びとなったのだ。

年間最大2,500リットルの燃料を節約するSonoのソーラー技術

 混み合うルートで追加の乗客を乗せられるようフルトレーラー型を採用しているこのバスは、パネルに覆われたトレーラーが従来のバスに牽引されて走行する。

 すでにEVや電動バスが普及しているドイツ。だがこうした連結タイプのバスなどに使われる巨大なトレーラーの動力源は消費電力がかさむためディーゼル燃料が主流だという。

 この技術は、これまでのトレーラーバスに比べ年間最大2,500リットルのディーゼル燃料を節約し、この地域のCO2を6.5トン削減する可能性を示している。
今までエアコンがフル稼働する夏は、トレーラーの消費電力量が牽引車からの供給量を上回ることがありました


image credit:Sono Motors

 そう語るSono Motorsの広報によると、新しいトレーラーは、ルーフに設置された20個の太陽光発電モジュールが、この車両のバッテリーや暖房や空調などの電気負荷だけでなくステアリングシステムに要する2,000ワット以上の電力を供給できるという。

追加可能な電力でバッテリーを安定化。耐用年数とメンテナンスコストも削減

燃料の節約はもちろんのこと、追加可能な電力はバッテリーのエネルギー供給の安定化を確実なものにして耐用年数を延長し、メンテナンスコストを削減します。

このケースとはまた別になりますが、当社のSolar Technologyは電動バスの高電圧バッテリーのサポート用にバスそのものにも組み込めます。


image credit:Sono Motors

 SonoMotorsの太陽光発電システムが、公共交通機関で採用されるのは今回初だが、同社の共同創設者兼CEOであるラウリン・ハーン氏は以下のようにコメントしている。
エネルギー価格の上昇と都市の排出規制がとりわけ厳しいこの時代、私たちのソーラー技術は公共交通機関のオペレーターに大きな付加価値を提供します。

発生するCO2も1年未満で相殺可能に

 CO2に関しては、中規模バス約300台で換算すると、従来に比べ年間最大2,000トンを節約できる見込みがある。

 太陽電池とパワーエレクトロニクスの両方がより効率的になると期待されるため、将来的にはさらなる増加が考えられるという。

 なおこのソーラーソリューションのお荷物となる「CO2バックパック」、つまり生産時に発生するCO2排出量は、バスまたはバストレーラーあたり約1.5トンになる。

 だがこのCO2は一時的なもので、運用から1年未満で相殺されると見積もられている。

バス用に最大スペースと効率を確保。太陽エネルギーの省エネ率に期待

 今回MVGとの共同開発でカスタマイズされた新しいトレーラーバスのコンセプトは、たくさんの乗客を運ぶバスとしての最大スペース利用率、そして効率を確保することだった。

 SonoMotorsの技術を使えば、ミリ秒域での超高速最適化とマルチチャネルシステムにより、太陽光発電の歩留まりを可能な限り最良の方法でバッテリーに転送できる。

 このモジュールは、総面積12平方メートルをカバーして24 Vバッテリーに2,000ワット以上を供給する。生成されたエネルギーは統合ソフトウェアを使いオンラインで監視できる。
現在の燃料とエネルギー価格を背景に、太陽エネルギーの省エネ達成率がどうなるか?そう考えただけでワクワクしますよ。

今後は運用拡大で持続可能なプロセスを

 Sono Motorsの特許取得済みのソーラー技術は、さまざまな車両と統合してライセンスを取得できるよう開発された。
当社の技術がこのeバスにあらかじめ実装されていれば、ルーフとサイドの太陽エネルギーで必要な追加の電力をすぐ生成できます。

これにより、充電プロセスの停止時間が短縮するだけでなく、一定の充電を通じてバッテリーが保護されます。その結果より長く運用できるようになりました。
 このバスの実用を望んでいたミュンヘンの副市長、カトリン・ハーベンシャデン氏も嬉しそうにコメントしている。
私はこの都市が多くの燃料を節約でき、CO2排出量を大幅に削減できるという今回のアイデアに確信を持っています。このバスが大気の質にも直接的な良い変化をもたらすでしょう。


 ミュンヘンではすでにバス車両を電気駆動に置き換える取り組みが始まっている。太陽の力を使うバスの運用範囲を拡大しつつ、このプロセスをより持続可能にするという。  ソーラーパワーのサポートで、より省エネでクリーンになる次世代のバス。大人数を運ぶトレーラーバスの場合、省エネもエコ化も難しい気がしてたけど、この技術のおかげで両方が叶うってわけだ。

 環境への意識だけでなく、SDGsの実践率も高いドイツらしいアイデア。というかドイツは日本より脱「包装ごみ」も進んでて、環境のためなら多少の不便もいとわない人が多いと聞くし、こうした工夫で万が一公共の乗り物が止まっても苦情が殺到することもなさそうだから思い切って運用できるってところもある気がするよ。

References:goodnewsnetwork / twitter / twitter / youtubeなど /written by D/ edited by parumo

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