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保有台数9台!? 露軍がドンバスに投入した秘密兵器「ターミネーター2」の正体

アサ芸Biz

 ウクライナ東部のセベロドネツク市と、周辺地域を占領することで、ルハンスク州全体をウクライナから解放させることに成功した、となにがなんでも宣言したいロシア

 とはいえ、ドンバス地域への総攻勢でT-72やT-80など、戦車を大挙投入したにもかかわらず大苦戦。その要因となったのが、ウクライナ軍に提供された米国製対戦車ミサイル「ジャベリン」や攻撃用ドローンだったことは、よく知られている。

 そんな中、ロシア国営のRIAノーボスチ通信が18日、ロシア軍が「ターミネーター」と呼ばれる秘密兵器をウクライナ東部、ドンバスに投入したと報道。ウクライナ軍関係者の間に緊張が走ったと言われる。

「この『ターミネーター』という兵器は、『BMP‐T』という『戦車支援戦闘車』と呼ばれるもので、戦車に通常搭載されている主砲がない代わりに対戦車ミサイルランチャー、30ミリ砲とグレネードランチャー、機関銃などを搭載。主な任務は敵歩兵から味方の戦車を守ることで、『戦車随伴歩兵の超強化版』『対ゲリラ用高射戦闘車』との異名も。今回の戦争で、ロシア軍戦車はウクライナ軍のジャベリンや攻撃用ドローンにより、その多くが破壊されました。そこで痛感したのが主砲で遠くの目標を攻撃するのではなく、身近な敵に対する攻撃の重要性だった。それが、歩兵や塹壕制圧に大きな力を発揮するとされるターミネーター導入の最大の理由だったようです」(軍事ジャーナリスト)

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 今回、ウクライナに投入されたと言われるのが、主力戦車T-72の車体に対戦車ミサイルほか、諸々ハイスペックな装備を搭載した「ターミネーター2」と呼ばれる兵器だが、実は、その戦闘力は未知数なのだとか。

「というのも、ロシア国防省はこれまで『BMP-Tは戦車でも兵員輸送車でもなく、条約締結の時点で存在しなかった新カテゴリの兵器なので、報告の義務も保有数の制限も無い』として詳細の発表を控えてきました。さらにターミネーターは、元々ロシアがチェチェン紛争で歩兵の携帯対戦車火器により、自軍戦車が損害を被った戦訓を受け着想されたものですが、イスラム国との戦闘で試験運用されたものの、まだ実戦には一度も投入されたことがないと言われます。そのため正直、性能や細かい欠陥などについては、実際に使ってみなければわからない。文字通り“秘密兵器”というわけです」(同)

 そんなこともあり、ロシアが保有するとされる数は報道機関によりまちまちで、英スカイニュースに出演した英軍事専門家ジャスティン・クランプ氏などは「保有台数は9台」で、「まだ実戦に投入されたことのない軍装備」なので能力は未知数としている。

 とはいえ、いかにジャベリンや攻撃用ドローンによって苦戦したとはいえ、実戦での使用経験もない「秘密兵器」投入には不安山積のはず。そこに、一発逆転を狙うロシア軍の苦しい現状が見え隠れしているようだ。

(灯倫太郎)

*画像は破壊されたロシア軍戦車

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