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「デカフェ」コーヒー、なぜあまり売ってない? UCCが語る「ニッチ市場」の課題と希望

J-CASTニュース

睡眠や健康への配慮から、カフェインを取り除いた「デカフェ」のコーヒーが注目されている。しかし、国内のコーヒー市場におけるシェアは小さく、特に缶やペットボトルの製品はすでに販売終了となっていたり、店頭に並ばなかったりするケースも多い。

コーヒー大手・UCC上島珈琲(神戸市中央区、以下:UCC)のマーケティング担当者は「盛んな欧米に比べるとまだまだ」と、デカフェ市場が「ニッチ市場」になっている現状を語る。市場の今後をどう見据えているのか。

「ヒット商品」として注目されたが…シェアは「1%未満」か

デカフェの歴史は100年以上前までさかのぼる。コーヒー豆の加工について書かれた本「Coffee Volume 2: Technology」(1987年)によると、ドイツのルートヴィヒ・ローゼリウス博士が1905年にコーヒー豆からカフェインを取り除いたデカフェコーヒーを発明。同国で商業化に乗り出すと、1912年頃にはアメリカへ事業を拡大した。

日本能率協会総合研究所の2020年のレポートによれば、健康志向の高い欧米でデカフェは広く普及し、日本でも1980年代からデカフェのコーヒー豆が輸入されるようになった。そして2010年代には、デカフェのコーヒー飲料が続々と登場する。

缶コーヒーではアサヒ飲料が「ワンダ アイムフリー」を11年6月に、「ワンダ グリーンカフェ185g」を13年12月にそれぞれ発売。コカ・コーラも18年1月に「ジョージア ヨーロピアンデカフェブラック」を発売した。

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また、サントリーは500mlペットボトルの「ボス デカフェブラック」を16年6月に発売。キリンは原料に大麦を使ったカフェインゼロのペットボトルコーヒー「世界のKitchenから 麦のカフェCEBADA」を18年7月に発売した。チルドカップでは森永乳業が「マウントレーニア カフェラッテデカフェ」を17年10月に発売している。

こうした流れの中で、17年にはマーケティング情報紙・日経MJが「ヒット商品番付(フード編)」の前頭に「デカフェ」を選出している。

しかし、日本のコーヒー市場における存在感は小さい。全日本コーヒー協会(東京都中央区)の担当者は22年5月12日、J-CASTニュースの取材に、20年に日本に輸入されたコーヒーのうちデカフェが占める割合は「1%に満たないと考えられる」とする。

実際にコンビニやスーパーの缶・ペットボトル飲料売り場で、デカフェのコーヒーを見かける機会は滅多にない。大手飲料各社が2010年代に発売したデカフェの缶・ペットボトルコーヒーは、すでに大半が販売終了となっている。

根強いカフェイン支持…「味」への懸念も

UCCが18年4月に発売したペットボトルコーヒー「UCC BEANS & ROASTERS マイルドラテPET500ml」も、現在は終売となっているデカフェ商品の一つだ。女性や若年層を意識し、ブラックではなく「ラテ」で勝負した同商品。しかし、それがかえって「間口を狭めてしまった」と、UCC飲料マーケティング部の紙谷雄志さんは、22年4月25日のJ-CASTニュースの取材に振り返る。

UCCは1969年に世界で初めて缶コーヒーを開発した、国内メーカーの老舗だ。16年から販売している「おいしいカフェインレスコーヒー」シリーズでは、レギュラーコーヒー(粉タイプやワンドリップタイプ)、インスタントコーヒー、大型ペットボトルコーヒーの3カテゴリを展開。レギュラーは国内トップ、インスタントは国内2位のシェアを誇る。

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