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30年目のJリーグ、歴代最強ドリブラーベスト5! 遊び心満載のブラジリアンや川崎の牽引車、浦和の名コンビもランクイン

SOCCER DIGEST Web

30年目のJリーグ、歴代最強ドリブラーベスト5! 遊び心満載のブラジリアンや川崎の牽引車、浦和の名コンビもランクイン

 2022シーズンで節目の30年目を迎えたJリーグ。その長い歴史の中で、数々の偉大なプレーヤーが日本サッカー界を盛り上げてきた。本稿では、日本リーグ時代から長きにわたり、日本サッカーを追い続けてきたスポーツライターの加部究氏が、ファンの記憶にも残る強烈なインパクトを放った“J歴代最強ドリブラー”を選出。そのベスト5をお届けする。

――◆――◆――

【J歴代最強ドリブラー ベスト5】
1位:エジウソン(元柏)
2位:ジュニーニョ(元川崎、鹿島)
3位:エメルソン(元浦和ほか)
4位:三笘 薫(元川崎/現ユニオン・サン=ジロワーズ)
5位:田中達也(元浦和、新潟)
 
 1990年代は今後再現不可能なほどJリーグが眩かった。

 日本人選手が発展途上だったのに対し、助っ人選手たちは開幕当初のように「引退後のひと稼ぎ」や「発芽前」限定ではなく、Jからワールドカップへ参戦していく選手たちもいた。つまり、助っ人と平均的な日本人選手の落差が大きな分だけ、世界でも通用するような名手たちの最盛期のプレーを思う存分満喫できた。

 1位のエジウソンは25歳で来日し、柏で2年間プレーしたあとは、コリンチャンスでブラジル選手権を連覇。2000年には第1回世界クラブ選手権(現クラブワールドカップ)でMVPを獲得している。

 小柄で圧倒的な俊敏性とスピード、さらには奇想天外なアイデアを駆使して次々に相手DFを手玉に取っていく様は痛快そのもので、来日してからの2年間はボールを持てば独壇場だった。

 日本デビューシーズンの1996年は、セリエAのジェノアから古巣ヴェルディ川崎へ復帰した三浦知良に続き、得点ランク2位の21ゴールを挙げている。ただカズがフィニッシュに特化した勝負強さを発揮したのに対し、エジウソンは1試合5ゴールという大爆発もある反面、相手を翻弄し、スタジアムの観客から驚きの声を引き出すプレーを優先した感が強い。

 後にブラジルへ帰国後、相手チームを見下すリフティングを披露して大乱闘を引き起こした選手なので、良く言えば遊び心満載。2002年日韓ワールドカップのブラジル代表の優勝メンバーだが、最初に柏に加入して活躍していた頃に比べれば、むしろ確実に下降線に入っていた。

 2位のジュニーニョは、逆に日本で最盛期から成熟期までを全うした選手。川崎のJ2時代からの圧倒的な牽引車で、クラブの歴史を俯瞰すれば、川崎をJ1の一定レベルまで引き上げたという意味では最大の功労者と見ることもできる。エジウソン同様にスピード、テクニック、独創性と全てを備え、自らの突破はもちろん味方の活かし方も含めて攻撃面では万能な玉手箱だった。
 
 3位のエメルソンは、圧倒的なスピードを武器にゴールへ直結するプレーが多く、ジュニーニョとともにJ1、J2の両カテゴリーで得点王を獲得している。

 とくに浦和時代は、田中達也との名コンビが一世を風靡。だがピッチ上だけではなく、ピッチ外でも狡猾さを発揮し過ぎてしばしば規律を逸脱。呆れるエピソードが連なり、ついにはブラジル帰国後に逮捕歴を作ってしまった。もちろん実力への対価でステップアップという見方もできるが、さすがにその後も定着できるチームには巡り合えなかった。

 4位は三笘薫。所属チームにも恵まれたが、これほど楽々とペナルティエリアに侵入していく強力な武器は近年見当たらなかった。

 何よりドリブルに入る前のファーストタッチが完璧なので、相手の足を止めることもできるし、そのまま動き出すこともできるわけだが、どちらも最初の一歩で相手を置き去りにする結果は同じだった。あるいはそこで引き離せれば、深い切り返しが相手に致命傷を与える。

 またドリブルを仕掛けるのと同じ態勢から、右足アウトでラストパスを通すこともできて、自在な利き足だけで何種類ものバリュエーションを生み出すことができる。さらには2020年のJ1第30節・横浜戦で見せた70メートルのドリブルで一気にボールを運び、小林悠へラストパスを送ったプレーにも象徴されるように、自陣でボールを持っても観客の心を躍らせることができる選手である。
 
 そして5位は田中達也。ボールを運びながらスピードが落ちない典型で、同時に攻守両面で圧倒的な献身性を見せた。高校時代からドリブルという武器に磨きをかけ、そのままプロとしても大成。一芸を極め尽くしたという点で見事なサンプルだった。

 なお突破力という点では際立っていたオルンガ(元柏)もランク入りを考えたが、リーチやスピードを活かして相手を置き去りにしていくパフォーマンスは、ややドリブラーのイメージから乖離しているために見送った。

 次点としては、FC東京の右サイドに長年君臨し続け、ドリブルという技術に改めてスポットライトを引き寄せた石川直宏を挙げておきたい。

文●加部 究(スポーツライター)

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