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「ダイソー」子供向け教材の“実験”は大人も楽しめる。が、適当にやったら大失敗

日刊SPA!

「ダイソー」子供向け教材の“実験”は大人も楽しめる。が、適当にやったら大失敗

◆大人も楽しめる子供向けの教材

 子供の頃、プラネタリウム、人体骨格模型、スプラウト栽培キット……など毎月いろいろな実験・観察教材がふろくで付いてくる学年誌を愛読していた人は多いのではないか。僕もそうなのだが、100円ショップの「ダイソー」でその頃のわくわくを再体験できそうな商品を見つけた。

 おうちで学ぼう!(税込110円)という子供向けの教材のシリーズである。今回はこの中から「もくもく火山であそぼう!」と「望遠鏡をつくろう!」の2種類を購入して遊んでみることにした。

◆準備するものが多い

 まずはもくもく火山であそぼう!から。粉、火山ベース、チューブ、解説書がセットになっている。が、水100ml、プラカップ、計量スプーン、はかり、PVA洗濯のり5ml、食品トレイ、ろうとと他にも準備しなくてはならないものが非常に多い。特にPVA洗濯のりなんて5mlという少量ならばセットに含めておいてもらいたいものである。

 しかし、すべて準備しないことには実験を始められないので、同じダイソーに売られていたPVA洗濯のり750g(税込110円)も購入。僕はシャツをパリッとさせなければならないような仕事はしていないので、この実験が終わったら大量に捨てることになってしまうだろうが……。

 実験開始である。火山ベースにチューブを差し込んで食品トレイの上に置く、と解説書にあるのだが、食品トレイはないので食器皿で代用。次にろうとを使って火山ベースに粉1gを入れ、水100mlにPVA洗濯のり5mlを入れてよく混ぜ合わせるとのことである。このあたりの分量はきっちり量るのが面倒だったので、目分量で適当に進めた。

◆沈黙の火山

 最後にチューブに水とのりを混ぜた液体を入れる。すると、中和という化学反応が起き、火山から溢れ出す溶岩のようにもこもこと泡が発生するらしいのだが……。

 しーん……。

 どんなに待っても火山はうんともすんとも言わない。やはり目分量で進めてしまったのがよくなかったのかもしれない。

◆実験失敗?

 今度は軽量スプーンとはかりできっちり分量を量ってやってみた。が、それでも火山は沈黙を続ける。失敗の原因はいったいなんだろうか。この火山を絶対に噴火させてやるんだという思いが足りなかったのだろうか。

 もう一度チャレンジだ。これで粉が尽きてしまうのでラストチャンスである。頼む。噴火してくれ! そう強く念じながらチューブに液体を入れた。すると、コーラのようにシュワシュワと炭酸が弾ける。が、もこもこと泡が発生するまでには至らず、ほんの数秒ほどで鎮火。

 これは実験成功……なわけがない。完全に失敗である。

◆少年時代を懐古する

 気を取りなおし、次に望遠鏡をつくろう!を作る。これは望遠鏡の筒になる紙2枚、両面テープ、凸レンズ、凹レンズ、透明シールがセットになっている。自分で準備するものははさみと画材のみと火山に比べて非常にお手軽である。画材は望遠鏡にお絵描きするためのものなので、これも必須ではない。

 作り方は簡単だ。筒に空いた穴にレンズを透明シールで貼りつけ、2本の筒を組み合わせる。これだけで凸レンズと凹レンズが組み合わされたガリレオ式望遠鏡の完成である。

 これで窓の外の景色を眺めてみた。その丸く切り取られた視界の中で遠くの家並みが拡大されて映る。そこまでクリアに見えるわけではないのだが、子供の頃はこんなので「うおー、すげー!」なんて無邪気に喜んでいたのだ。

それがいつしかこんなのでは少しもわくわくを感じないようになってしまい……。僕は望遠鏡を覗きながら少年時代を懐古すると同時に一抹の寂しさを感じてしまった。

<文/小林ていじ>

【小林ていじ】
バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeで「ていじの世界散歩」を検索。

―[借り暮らし40代日雇い男の「100円ショップ」生活]―

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