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高卒2年目の巨人・中山礼都が躍動! 坂本勇人は19歳で全144試合スタメン「メーク・レジェンド」の一員に

週刊ベースボールONLINE

セの最年少満塁弾記録も



2008年、高卒2年目の坂本

 巨人の高卒2年目・中山礼都がショートでハツラツとしたプレーを見せている。5月1日に正遊撃手の坂本勇人が右ヒザ内側側副靱帯損傷のため出場選手登録を抹消。代わりに初めて一軍昇格したのが中山だった。8日のヤクルト戦(東京ドーム)からショートでスタメン出場を続け、19日の広島戦(東京ドーム)で7回に放った中前打がプロ初適時打&初打点の決勝打となった。

「アピールすることはもちろんですけど、まずは自分のできることを100パーセントという気持ちはいつもど真ん中にあるので、それをやるだけです」と初々しく語った中山だが、先輩の坂本も同じ高卒2年目に、懸命に、そして力強くシーズンを戦い抜いていた。


5月19日の広島戦で初適時打を放ちガッツポーズする中山

 2008年3月28日のヤクルト戦(神宮)――。1994年の松井秀喜以来、13年ぶりの10代開幕スタメンを果たした坂本。「八番・二塁」でグラウンドに立ったが、試合中に二岡智宏が右ふくらはぎ肉離れでベンチに退くと背番号61がショートへ。その後、坂本がショートの定位置に就くようになる。4月6日阪神戦(東京ドーム)の5回に放ったプロ第1号は満塁アーチ。従来のセ・リーグ最年少満塁本塁打記録である江島巧(中日)が69年9月3日に打った19歳9カ月を更新した。

 坂本勇は休まずにグラウンドに立ち続けた。この年の巨人は首位・阪神と最大13ゲーム差を逆転し、143試合目に優勝を決めた「メーク・レジェンド」を達成したシーズンだったが、坂本は優勝決定翌日のヤクルト戦(神宮)でもスタメン出場。公式戦144試合すべてに先発して打率.257、8本塁打、43打点を残したが、高卒2年目の全試合スタメン出場は53年の中西太(西鉄)、87年の清原和博(西武)に次いで3人目。セ・リーグでは初めての快挙だった。

 当時支えになったのは原辰徳監督の「いまミスしてもいいから、将来、チームを引っ張っていけるような選手になれ」という言葉だったという。

「そのアドバイスもありがたかったですし、上原(浩治)さんやほかの先輩の方々からエラーを犯したときも『気にするなよ』と言葉を掛けてもらっていましたらね。だから、深い苦悩に陥ることもなく、開き直ってプレーできたと思います」と当時、週刊ベースボールのインタビューで坂本は語っていた。

中島の姿からも刺激


 日本シリーズは3勝4敗で敗れたが、相手西武のショート・中島裕之(現・宏之、巨人)が大活躍。それを受け、原監督は「ケガをしていても四球を選んだり、進塁打を打ったりしていた。勇人が彼を見て、どう感じたかだ」とさらなる成長を望んでいた。

「中島さんを見て最初に感じたのは、堂々と自信を持ってプレーしているな、ということですね。もちろん、それだけの実力があるからこそなんですけど、試合に出ている以上はあれくらい堂々としないといけないと思いました。フルスイングができない状態でも試合に出続けていましたけど、守っていても、すごくプレッシャーを感じましたね。いいバッターはみんなそうですけど、僕も打席に立つだけで相手を圧倒する選手になりたいと思います」

 失敗を恐れないプレーでチームに新しい風を吹き込んでいった高卒2年目の坂本。最後まで若武者らしく突っ走っていったが、貴重な経験を重ねた。中山もかつての坂本同様、すべての瞬間が将来への糧になるだろう。

写真=BBM

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