「ちぃちゃんのバカ! 死んじゃったかと思った」
二度と薬は飲むまいと思った。薬は棄ててしまった。
〈危なかったね〉
「もうしません」
〈生きていてよかった〉
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それまでは気持ちが動いても唇をかみしめるだけだった彼女が、うなずいて、初めて涙を見せた。
〈生きていて、よくここに話に来てくれて、嬉しい〉
そのまま彼女はさめざめと泣き始めた。
このあと彼女は、つらかったことを、感情を交えて話せるようになった。母親に対して、ボーイフレンドに対して、思っていたことを、訥々と語るのだった。