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高岡早紀と溝端淳平がスリリングな二人芝居に挑む 演出・五戸真理枝『毛皮のヴィーナス』ビジュアル&コメントが公開

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『毛皮のヴィーナス』ビジュアル (C)山崎伸康



2022年8月20日(土)~9月4日(日)シアタートラムにて上演される『毛皮のヴィーナス』のビジュアル、演出家・出演者コメント、公演詳細が発表された。

『毛皮のヴィーナス』は、“マゾヒズム” の語源にもなったオーストリアの小説家L・ザッヘル=マゾッホの小説から想を得て、米劇作家デヴィッド・アイヴズが舞台用に戯曲を執筆し、2010 年にオフ・ブロードウェイにて初演された作品。その後ブロードウェイでも上演、さらに2013年にはロマン・ポランスキー監督により映画化もされた。

オーディションを受けに来た女優と演出家、さらに戯曲の登場人物も交錯するという二重構造を駆使しつつ、人間が持つ根源的な性的欲望をスリリングに描き出していく、ライブ感あふれる舞台となる。

本作の演出を手掛けるのは、文学座所属の五戸真理枝。上村聡史らのもとで演出助手として研鑽を積んだ後、2016年に文学座アトリエの会『かどで/舵』の『舵』で、初演出を果たした。また、新国立劇場等の外部公演でもゴーリキーやチェーホフといった古典の名作を瑞々しい感性で演出し、脚光を浴びている。さらに、もともとは劇作家志望だったということもあり、戯曲や小説からの脚色、童話の執筆にも積極的に取り組むなど、多彩な才能の持ち主。本作で世田谷パブリックシアター主催公演の演出デビューを飾ることになった。

『毛皮のヴィーナス』ビジュアル (C)山崎伸康


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女優ヴァンダ役を演じるのは高岡早紀。世田谷パブリックシアター主催公演へは3年連続の出演となる。三部構成の『愛するとき死するとき』(21年、演出:小山ゆうな)では複数の女性像を巧みに演じ分け、世田谷パブリックシアター×東京グローブ座『エレファント・マン』(20年、演出:森新太郎)ケンダル夫人役では、知的な演技と優美な姿で観客を魅了した。その確かな演技力と美貌で、謎多き女優・ヴァンダをいかに演じるか大きな期待がかかる。

ヴァンダに翻弄されながらも惹かれていく演出家・トーマス役は溝端淳平が演じる。シアタートラムへは、繊細な演技が好評を博した『管理人』(17年、演出:森新太郎)以来の登場。相手役の高岡とは舞台では3回目となる共演で、互いに信頼を寄せ合う「同志」のような二人のタッグが、本作の世界観をさらにパワーアップさせていくだろう。
シアタートラムという限られた空間での、刺激的でライブ感あふれる二人芝居『毛皮のヴィーナス』に期待が高まる。

(左から)五戸真理枝、高岡早紀、溝端淳平


五戸真理枝コメント

『毛皮のヴィーナス』という作品は初めに映画版で知りました。二人の会話の濃厚さ、コミュニケーションの深さ、駆け引きの激しさに魅了されて、戯曲を取り寄せてみました。戯曲で読むと、オーディションをしている現代と、劇中劇の1870年と、さらに愛と美の女神アフロディーテがいたギリシャ神話の時代までがつながっている感覚――時代を超えてずっと続いてきた男女の駆け引きを見ているような、途方もなく遠い奥行きを感じました。そしてそれが、レンタルスタジオという殺風景な場所で繰り広げられていることに、想像力の飛躍がダイナミックな作品だと思い、いつか演出してみたいと憧れていました。

高岡早紀さん、溝端淳平さんは、お二人とも以前に演出助手としてご一緒させていただいたことがあります。高岡さんは姉御肌でみんなをリードしていくような強さがあって、その上細やかな方で、人格的にも尊敬しています。役を演じた時に発散される色気ともいうべき印象を強く舞台上に残す方だと思います。ヴァンダという役は、時間という概念を超越した存在、時代を経ても変わらない、女性性そのものを感じさせる存在として描きたいと思っています。高岡さんと一緒にシアタートラム版のヴァンダ像を探し、作り上げていくのがとても楽しみです。溝端さんは以前、森新太郎さん演出の『管理人』(17年、シアタートラム、演出:森新太郎)で演出助手としてご一緒しました。その時、溝端さんの演劇に対する姿勢の真摯さ、ストレートさに驚かされました。「こんなに真面目な人がいるんだ。ルックスだけでも存在感が十分なのに、こんなに一生懸命に稽古されるんだ」と。今回演じていただくトーマスは、演劇に対する熱意と野心が非常に強い男なのですが、溝端さんのエネルギーはトーマスと重なるところがあるんじゃないかなと思います。溝端さんの頼もしさを最大限に活かしたトーマスにしたいと思っています。

劇中劇で演じられる『毛皮のヴィーナス』は、男女の惹かれ合う力、その中でも特にマゾヒズムについて描かれています。特殊性のある性的な欲求について、分析していく大人っぽい芝居です。また、お芝居を立ち上げていく二人を見ているうちに、演劇で人間を描くことの功罪、虚構によって観客を酔わせようと企むことの功罪について考えさせられたり、それをやめられない欲望に気づかされたりもします。一度ハマると抜けられない演劇の魅力がストレートに描かれた演劇です。恋愛感情や性的欲求について、細かく分析、分解して、演劇的に再表現することで、気楽に観ていただける大人の芝居をつくりあげたいと思います。ぜひ劇場でお楽しみください。

高岡早紀コメント

私の演じるヴァンダという役は振り幅がすごく大きく、女優としても女性としても深いところがいっぱいあって、その未知の部分を探っていくことが今の私の楽しみです。五戸さんは私がどんなに大胆な発想をして飛び出していっても、ちゃんと受け止めてくれると期待していますので、稽古場ではいい意味で好きに暴れたいと思っています。溝端さんとは今回で3回目の舞台共演になりますが、年下とは思えないほどしっかりしていて頼りになるし、何でも気兼ねなく話し合える間柄なので、彼なら安心してちょっと寄りかかってもいいかなと思っています(笑)。

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