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1人でも感染すれば「即隔離」…上海市民が嘆く「ロックダウンの憂鬱」

幻冬舎ゴールドオンライン

本記事は、東洋証券株式会社の中国株コラムから転載したものです。

いつまで続くのか…終わらないロックダウン

朝からいきなりクライマックスだ。8時ごろになるとスマホを持つ手がソワソワしてくる。まるで入学試験の合格発表や宝くじの抽選会を待つ気分。ほどなくして市や区のSNS公式アカウントが更新される。

さぁ、最新版リストに全神経を集中だ。家や会社の住所が載っているかどうかを鬼チェック。あればガッカリ、なければ一安心。こんな生活を続けてもう1カ月以上が経つ。毎朝更新される新型コロナ感染者の居住地リストは、上海市民の運命を左右する超重要情報だ。

3月28日にロックダウンが始まった上海。外出一切禁止の「ガチ型封鎖」で、経済と社会活動が完全にストップした。1日当たり新規感染者数は2万人台でピークアウトしたようだが、依然厳しい状況だ。

上海市は4月12日から、マンションや団地、オフィスなどの区画を3つのレベルに分けて管理している。規制が厳しい順に、「封控区」(住民1187万人が対象)、「管控区」(同448万人)、「防範区」(同785万人)となる(人数は4/20時点)。

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封控区は「直近7日以内に感染者あり」、管控区は「直近7日以内に感染者なし」、防範区は「直近14日以内に感染者なし」というのが条件だ。

封控区に住む住民は14日間、管控区の住民は7日間の外出禁止が科される。まぁ、そもそもがロックダウン中だから関係ないといえば関係ないのだが。一方、防範区に住む者は限定的な外出が可能。メディアで「ロックダウンが一部緩和」と伝えられたのはこのことを指す。

幸いなことに私が住むマンションでは感染者はでておらず、防範区の指定を受けた。実質的な解除第一陣となり、久しぶりの散歩を楽しめた。ただ、その後ルールがなぜか変更され、再び外出禁止となっている(規定の謎運用と勝手な解釈は中国でよくあることだ)。

行ったり来たりの隔離生活

さて、この3つの区分けでは、入替戦の如く昇格や降格がある。たとえば一番厳しい封控区。封鎖の最初の7日間を感染ゼロで乗り切れば管控区にレベルアップする。しかし、その後の7日間で1人でも感染者が確認されると、封控区に逆戻り。その時点から再び14日間の“お勤め”がスタートする。まさに「振り出しに戻る」形。隔離の無限ループである。

また、私が属する防範区も、感染者が1人でもでれば封控区に2ランクダウン。隔離生活への出戻りである。よって、冒頭のような「本日の感染者情報」は要チェックだ。4月下旬時点でも1日当たり万単位で感染者が出ているため、リストで「当たる」可能性は低くない。私も毎日ドキドキだ。

実質的な隔離・封鎖状態なのにどうして感染者がでてくるのか不思議に思われるだろう。実際、私の知り合いのマンションでは、3週間にわたり感染ゼロだったのに、突然1人発見されて隔離に逆戻りということがあった。

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