コロナ禍で迎える3度目の夏を前に、政府内でもにわかに浮上した“マスクを外すべきか否か”の議論。専門医は「今こそ外す決断をする時機にきている」と強く主張するーー。
「人との距離が2メートル以上確保できている場合には、マスクを外すことを推奨している」
“首相の女房役”の松野博一官房長官は、5月12日の記者会見でこのように語った。
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そのいっぽう、岸田文雄首相は「今の段階でマスクの着用緩和は現実的ではない」と、同じ日に行われた参議院厚生労働委員会で明言した。
新型コロナウイルスの流行で定着した「マスク習慣」だが、国の方針が揺れている。その背景には、第6波ピークアウト後も下がりきらない新規感染者数がある。
「マスクはコロナ対策としては有効です。とはいえ、すべての人が外出時にマスクを着用する『ユニバーサル・マスキング』をいつまでも続けるわけにはいきません。私は、この7月からはマスクを外すべきだと考えています」