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プロゲーマーに大切なのは「ゲームの上手さ」だけではない―忍ismひぐち氏卒業インタビュー【eスポーツの裏側】

Game*Spark

プロゲーマーに大切なのは「ゲームの上手さ」だけではない―忍ismひぐち氏卒業インタビュー【eスポーツの裏側】

eスポーツに携わる「人」にフォーカスを当てて、これからのeスポーツシーンを担うキーパーソンをインタビュー形式で紹介していく【eスポーツの裏側】。前回の連載では、大阪にある建設会社「本所建設」がeスポーツへ参入する背景を伺いました。

第37回目となる今回は、プロゲーマーであるももち氏、チョコブランカ氏が起ち上げたベンチャー企業 株式会社 忍ismの若手選手育成プログラムに2016年から所属しているひぐち氏にインタビューを実施。若手選手育成プログラムに応募をしたきっかけや、卒業についてのお話を伺いました。また昨今のプロゲーマーの立ち振舞いについて、ひぐち氏に加えてももち氏にもインタビュー。これからのeスポーツシーンについて聞かせていただきました。


ーーまずは、自己紹介をお願いします。

ももち:プロゲーマーで忍ismの代表取締役を務める「ももち」と申します。

ひぐち:2016年から忍ismの若手選手育成プログラムの初期メンバーのひとりとして活動を始めた「ひぐち」です。2018年には「Fudoh(現 忍ism Gaming)」というチームに所属して、プロゲーマーになりました。間に休止も入れながらも、現在は大学生として生活もしていて、いわゆる兼業プロゲーマーをやっています。

ーー大学は青山学院大学ですよね。ご出身は東京ですか?

ひぐち:群馬県の高崎ですね。大学入学前までは新幹線を利用して東京にきて、ももちさんに指導を受けたり、イベントに参加していました。

本来なら大学入学後に都内に一人暮らしして、大学に通いつつゲーム関連の活動をする予定だったのですが、2020年の入学のタイミングでコロナウイルスの影響で大学がオンライン授業になってしまいましたし、同時にゲームの対戦会などもなくなってしまいました。大学は実家から通える範囲なので、今は実家から通学していますね。

ーー忍ism 設立のタイミングの際に「若手選手育成プロジェクトがこの会社の中核になる」とおっしゃっていました。その目的と背景についてお聞かせください。

ももち:ももちとチョコブランカでプロゲーマーをしており、2015年に忍ismを設立しました。そこでゲームをプレイする以外で自分たちのやりたいこと・得意なことを考えたとき、チョコブランカはイベントが好きで運営もしていたため、これを大きくしていこうと考えました。そして私が人に教えるのが好きだったので、選手の育成というものをやりたいと思いました。

また、格闘ゲームプレイヤーの年齢層は年々上昇しています。モバイルゲームやFPSなどもあり、若い人に格闘ゲームになかなか触れてもらえません。業界的にも先細りになると2015年の段階で考え、若い人を育成する重要性を感じた点がきっかけです。

ーー若手選手育成プログラムにはひぐちさんから応募したのでしょうか。

ひぐち:私から応募しました。

ーー当時ひぐちさんは14歳、中学2年生だったと思うのですが、なぜ応募しようと思ったのでしょうか。

ひぐち:当時は中学生なので、将来何をしようなどは考えておらず、ゲームを楽しんでいるだけでした。ただ格闘ゲームは周りに若くて強い人が当時は特に少なかったんです。実際、自分の中学ではそもそも格闘ゲームをやっている人もいなかったです。

忍ismが作ったこの企画は、全国の若い人を中心に採用する内容でした。なので、ひとりかふたりは自分と同じくらいの年でゲームをやってる人がいるんじゃないか?と思って応募しました。「プロゲーマーになりたい!」という想いのみでなく「新しいゲームの遊び方ができると良いな」とも考えていました。

ーーももちさんとチョコブランカさんのことは当時から知っていましたか?

ひぐち:2014年くらいから格闘ゲームを始めたとき、上手い人の動画を参考にしていました。大会上位の人の動画を観ていたのですが、特にももちさんは1強レベルで強かった時代もあったので、知ってはいました。それも応募しようと思った理由にもなってきますかね。また「世界大会で勝ってる人の企画だから、面白いんじゃないか?」とも思っていました。

ーー応募時には、家族や周りの人に相談しましたか。

ひぐち:応募したきっかけは、若手選手育成プロジェクトの記事がYahoo!ニュースに載っていたのを兄が見つけたところなんですよ。当時から僕が格闘ゲームをやっていたのは家族も知っていたので「こういう企画があるよ」と教わって知りました。もし兄がYahoo!ニュースを見ていなかったら、この状況になっていたかは分からないですね。

ーープロジェクトにはどれくらいの数の応募数が届いたのでしょうか。

ももち:20歳以下を募集して、100名以上から応募を受けました。『ストリートファイターIV』から『ストリートファイターV』に変わるタイミングでもあり、『ストリートファイターV』から「本格的にやりたい!」という意欲のある人もいました。その応募してくれた子の中には、現在プロシーンで活躍している選手やストリーマーとして人気のある方などもいました。

ーー応募数約100人以上の中から3人を採用しました。何が決め手となりましたか?

ももち:ひぐちの他に、ヤマグチ選手なども当時14歳でしたが、みんな受け答えがしっかりしていました。この段階では腕前より将来性を重視していましたし、特にひぐちは中学生なのに自分の目標と将来的な可能性も感じたのが良かったです。

ーーひぐちさんは、ももちさんと初めて会ったときのことを覚えていますか。

ひぐち:初めて会ったのは面接でした。今はいろいろな方とも対戦していますが、当時は「画面の向こうにいる人」と会うのは初めてでしたので、緊張しました。「印象通りの人だなぁ」と思いましたね。

ーー若手選手育成プロジェクトでは、具体的にはどのようなことを教えたのですか?

ももち:技術的なことも伝えましたが、基本的には「自分で考える」ヒントだったり、大会に連れて行って経験を積んでもらったりしていました。他には今後のプロゲーマーとして必要だと思ったので、今回のインタビューのように、人前に出られるよう配信に出てもらったり、ゲームのプレイ以外の部分にプラスになる体験を得てもらうようにしました。

特に中学生はいろんな経験をしておくと、すごく刺激になると考えていました。絶対にプロゲーマーになってもらうという気もなかったので、人生経験としてアドバイスをしていました。

ひぐち:「具体的な技術論を教わるのかな?」とは思っていましたが「何が起こるか楽しみだなー」とも思っていたので、さほどギャップはなかったですね。自分も教えて貰ったことをどう活かしていこうか?と考えていたので。

特に「ももちさんの弟子」という称号がないと、他の有名プレイヤーと戦えなかったので、その経験はすごくプラスになりました。

ーー当時のひぐちさんはまだ中学生で、周囲にプロゲーマーはいなかったと思うのですが、友人や家族からの反応はどうでしたか?

ひぐち:学校などでは、「面白いことやってるな」と思った人からかなり興味を持ってもらえました。家族はゲームに打ち込んでいることに否定的ではなかったので、とても応援してくれていました。

ももち:中学生で、それも1年目でラスベガスに行った経験のある人はなかなかいないでしょうね。ひぐちはゲームばかりでなく、学業もしっかりしていたのも大きかったと思います。私たちが親御さんに挨拶したときも応援してくれており、本人たちが日頃から努力して「ゲームばかりして!」と言われるような状況を作っていないのが大きかったと思います。

ーー若手選手育成プロジェクトは、当初の想像通りに進みましたか?

ももち:自分の中では良い感じで進みましたね。忍ismはイベント運営と育成企画がメインでしたが、その後プロチーム運営も始めました。その際、ベテランメンバーのほか、若手に育成計画のメンバーを入れたのですが、これは自分の想定より早いペースで進みましたので、順調だったなと思います。

ーー「これは大変だった、想定していなかった」といったことはありましたか?

ももち:ひぐちは柔軟性があり、時には自分で行動してくれる場面も多かったので助かりました。しかし、選手によっては性格的な違いもあり、それができない人もいたので、選手ひとりひとりにもう少し細やかで適切な育成をしてあげられたら……とは思いましたね。

育成の3人だと、ひぐち、ヤマグチ、ジョニィがいます。ヤマグチは前に出ては来ませんが、裏で綿密に考えてしっかりやっている子でした。逆にジョニィはアドバイスを多めにしたほうが力を発揮しました。ひぐちは自分で考えて行動したほうが能力を発揮します。

ひぐち:経験を真に活かせるようになったのは、2020年くらいだと思います。それまでもチャンスはもらってましたが、上手く活用できなくて。それをもっと早く活用できていれば、さらに成長できていたと反省することもあります。

あとはゲームに対して思いっきりぶつかるかどうかとか、そういう要素の整理もできていなかったと考えています。また、高校生のときには大学受験のことがチラつきますよね。そのときにもっとゲームとの両立を真剣に考えていれば……とも思いました。高校って、学生時代の中でも特にやることが多くて、時間の管理が大事な時期だと思うんです。自分は部活はしないでゲームをしていましたが、時間の管理はもっと徹底すべきだったなと反省しています。

ーー若手選手育成プログラムの期間は、何年くらいを予定されていたのでしょうか。

ももち:期間については特に決めていなかったですね。

ひぐち:自分も何年とかは特に考えず、ノープランでやってました。大学に入ってからは、格闘ゲーム界隈でインパクトを残せるように4年でやろうと思いましたが、思ったより早くできましたね。

ももち:中学、高校生であれば3年間という区切りがあるので「そこの間には」「受験前には」という意識はみんなあったと思いますね。

ーーひぐちさんは高校1年生のときに「Fudoh(現 忍ism Gaming)」へ加入されていました。このタイミングで、プロゲーマーになることは想定していましたか?

ひぐち:想定はしてなかったですね。一方で、そのお誘いによって「もっと大会で結果を出したい!」と強く考えるようになりました。

ももち:急にプロになった感じはあると思いますが、意識の変化もあったと思います。そこの成長の可能性も見込んで、プロにしたところもあるので。

ーー若手選手育成プログラム期間中、給与などは発生していたのですか?

ももち:期間中は交通費や遠征費などは支払っていました。逆に、ひぐちから月謝を支払ってもらったりもないです。プロになってからは、ひぐちとヤマグチが高校生で受験もあり活動がフルでは無かったため、その点も考慮して、という感じです。

ひぐち:高校がバイトも禁止でしたし、お金が目的というわけでもないので、遠征費などをいただいていました。

ーー同じ高校にプロゲーマーがいて、チヤホヤされませんでした?

ひぐち:全体で700人くらいの学校でしたが、興味のある人が「どんなことやってるの?」「『ストリートファイターV』ってどんなゲームなの?」と聞かれるくらいでしたね。

ーー群馬県知事の山本一太さんは、プロゲーマーが県内にいること知っているのでしょうか(笑)。

ひぐち:群馬県庁に、eスポーツに関連する部署がありまして、大会を開催したりしています。2021年12月に「ボンちゃんロードトリップ」という大会がありましたが、その時群馬のeスポーツ関連の方もいて、チヤホヤしていただきました(笑)。そういったこともあって、地元の人も支持してくれてると感じます。

ーー若手選手育成プログラムを通して「これは良かったな」と感じているところはありますか。

ももち:あのときにこうすればなーと思うこともあるけど、それを踏まえての今ですから。ひぐちも「ああすれば良かったな」とか「もっと教えてください」って言ってたほうが成長に繋がったと思うかもしれないけど、逆にその場合は、ここまでこれなかったんじゃないと思います。そのへんでいろいろ経験できたというのは、良いことだったと思います。

ひぐち:「プロゲーマーって何なんだろう?」ということを直接知れたのは良かったです。ももちさんはプロゲーマーの代表的存在ですが、そのプロゲーマーがどういう活動したりとか、何をしなきゃいけないのかとかを見られて良かったですね。それを参考にして「自分が何に取り組んでいかなければいけないのか」を学べました。

ーー先頭に立ってる人が何を背負っているのか、知れたのは大きいということですね。

ひぐち:そうですね。業界がどういうふうになってるともなかなか知れませんが、業界の流れとかなどを学べたのは、別のところでも活かせると思いました。

ーー最近プロゲーマーによる暴言や炎上などの事件が相次ぎました。こういった点のトレーニングはしましたか?また、特別に意識することはありましたか?

ももち:配信上やSNSの発言の使い方についてはいろいろと伝えました。ただ自分は手取り足取り教えた訳ではないですし「アレはダメ」、「コレはダメ」と正解をそのまま教えるのは、性格的に好きではないんですね。なにより本人達が「なぜ、これがダメなのか?」ということが分からないと、忍ismを抜けた後とかに、結局やってしまうんですね。なので「失敗しつつ学ぶ」というのが重要かなと。ただフォローは必要で、一線を越えたら取り返しの付かないミスもあるのですが。当時はリカバリーも効きましたが、もし今のタイミングで選手を育成する場合、また違った教え方が必要だとは思います。

ももち:業界として、『ストリートファイターV』のプロゲーマーたちは特に年齢層も高めです。後輩は先輩の立ち振る舞いやSNSの行動に影響されると思いますが、それで問題のある人は少ないと思います。

ーー『ストリートファイターV』のプロゲーマーの皆さんは“品”がありますよね。

一同:それは言い過ぎです(笑)。

ももち:悪意のある人もいませんし、愛嬌はありますかね。

ひぐち:ウメハラさんも、プロゲーマーとして社会に出たときにいろいろなことを言われたり、嫌な経験もされてきたのではと思います。プロゲーマーという存在が認められてきた今も、過去のそういった経験を踏まえた上で活動されてるのではないかなと思いますね。

ももち:基本的にはコンプレックスがありますよね。昔はプロゲーマーという概念もなくて「あんた達、いつまでゲームしてるの」とか白い目で見られてもゲームしてきたし、肩身の狭い思いをしてきたので、「プロゲーマーってスゴイ」とか言われても、地に足着けた行動をしているかと思います。やっぱり年齢層が高いんですよね。

ーー職人のようなコツコツした姿勢が、下の世代にも伝わっているのかと思います。

ひぐち:他の若手の人にもコンプレックスがあるかは分からないですけど、先輩の様子はしっかり見ていました。また悪口とか好きではないし、口より「ゲームで決着付ければ良くない?」と思います。

ももち:ひぐちは天然なところがあるので、そこは気をつけて意識していましたね。

ーー最近の“プロゲーマーの炎上”について、何か思うことはありますか? プロゲーマーという括りも広く、いろいろな方がいらっしゃいますが。

ももち:ひと括りにされて、世間的に「プロゲーマーなんて“ゲームやってるだけ”だから」と思われるのは残念ですね。ただ、その中でしっかりやっていれば評価も上がると思います。自分自身の行動や言動も改めて考えるようにしています。普段の言動も「この表現は、不快に思う人もいるかもな」と振り返って考えるきっかけになってます。

ひぐち:いろいろな騒ぎを見て思ったのは、リスナーやスポンサーとかいろいろな方の存在について忘れてたことが原因だったのでは、ということですね。炎上した方はかなり稼いでいただろうし、勢いもあったと思います。けれど、リスナーからの支援があることを忘れると一気に転落してしまうんですね。僕自身も『ストリートファイターV』界隈では注目されることも多いですし、増長するところや要素はあると思うので、時には周りを振り返るようにしています。

ーー愛弟子のひぐちさんが卒業します。ももちさんとしては、どういった心境でしょうか。

ももち:疎遠になるわけではないですしね。ただ一区切り付いて、独り立ちしたという感慨と寂しさはあります。

ーーそれは師匠として?社長として?

ももち:あー……それは「ももち個人」としてですね。会社としてというよりは、個人としてという感じです。

経営者目線で言うと、ひぐちの価値は「資産」としての側面もあるので痛手です。しかし、もともと自分たちでやりたいことでしたし、一緒にやりたいメンバーとやっていたところもあります。ももち個人としては、成長して新しい道を目指していくひぐちを応援したいです。もちろん、ずっと残っていてくれるのも嬉しいことです。でも「本人が決めた」というのが一番重要ですし、それも「育成」のひとつの形だと思っています。

ーーひぐちさんとしては、6年間学んだ師匠の元を離れることについてどう感じていますか。

ひぐち:そんなに変わらないよな……という印象です。ただ、忍ismには中学生のときからずっといるので、企業といいつつ、身内に近い関係性もあるんですね。次に所属する予定の企業とは、これから関係を築き上げていくことになります。やはり中学生の続いている忍ismが相手だと、そういう体験ができません。自分も今年で21歳になりますし、同世代も社会人になる年です。他の方々とうまく交渉したり付き合ったりしておくのは、体験しておきたいことだと思いました。もちろん一緒にやっていきたいという思いもありましたが、諸々のタイミングにおいて今が最適だと思いました。

ももち:ひぐちにとっては、とても良いタイミングですよね。自分がやっている活動もしっかり評価してもらったので、独り立ちには良い頃合いだと思います。

ひぐち:個人的にも「今だな」と思いました。もし、こういう「新しいチャレンジ」を選ばなかったら後悔しちゃうな、という思いもありました。いろいろ考えているので、これからも話題を提示できたらと思います。

ーー20代前後のプロゲーマーで、先のキャリアについてここまで考えている方は多いのでしょうか。

ももち:そんなに多くはないと思います。

ひぐち:あんまりいないと思います。相談もしにくい環境ですしね。

ーー「プロゲーマーだからゲームだけしていればいいや」ではなく、学業も両立しており、ちゃんと自分のキャリアを考えているようにと感じました。プロゲーマー志望のお子さんを持つ親御さんの目も変わると思いますし、ぜひ同じプロゲーマーの人から見ても「こういう風にやればいいんだ」と思われるようなロールモデルになっていただきたいです。

ひぐち:自分にしかない持ち味を活かして、「プロゲーマーなんて、ゲームしかやってない人だけなんじゃないの?」という視点や、炎上などの悪いイメージを法学の観点からも変えていきたいとは思います。

eスポーツ業界って新しい市場なので、賞金や契約の問題が法律的にも重要になると思います。海外大会でも賞金の未支払いなどの問題はあります。しかし、そういう場面でも知識がないと対応が難しいんです。それだけに「これって法律に違反してないの?」というアンテナを貼れるのは、強みだと思います。もちろん、法律の専門的な部分まで対応は難しいと思いますが、相談することはできると思うし、そういったものを少しずつ減らしていきたいです。

ーー6年間を一緒に過ごしてきた中で、特に強く思い出に残っているエピソードがあればお聞かせください。

ももち:コンビニなどへ買い物に行くとき、ひぐちが年上のジョニィにカゴを持たせて、モノをガンガン入れたりしていたのが懐かしいです(笑)。2リットルの水を何本もカゴに入れたりしていました。

ひぐち:これは個人的にものすごく焦ったエピソードなのですが、EVO JAPANの時にももちさんの家に泊めてもらったんです。そこでももちさんが不在だったときに、防犯ブザーみたいなものを誤作動させてしまい……ごんすけというももちさんの飼い犬も吠え始めたりして。そのときは他の方もいなかったので、それだけに「めちゃくちゃ怒られる」と思って恐怖していました。ごんすけも僕の顔を見て「あ、知っている人がいた。大丈夫か」と安心し始めるし、最終的にはロビーのフロントの人を呼んで止めてもらいましたね。このままだと警備会社の方が来ちゃうのでは……?と心配になりました。自分はももちさんの家族ではないわけですし、忍ismにいるプロゲーマーというのを説明するのも大変ですし、泥棒と思われても仕方なさそうでしたので。

ーーとても素敵なエピソードをありがとうございます。最後に、これからプロゲーマーを目指す人へエールをいただけますか?

ももち:プロゲーマーは「ゲームが上手い」のは前提で、やっちゃダメなこととか、いろいろなモノを背負っている意識が必要です。その上で「学歴がある」「他の活動もしている」「話が面白い」といった、ゲーム以外の部分でも力を付けられると良いと思います。

ひぐち:プロゲーマーを目指している方の中に「単純に“ゲームが強い”だけで良いんでしょ?」と認識されている方がいらっしゃったら、その考えは改めたほうが良いと思います。それに加えて「地元の活性化に寄与する」とか「大学に行きながらプロゲーマーをする」とか、ゲームを下地にしつつ「いろいろな要素も込みで“プロゲーマー”なんだよ」ということを考えてみていただきたいです。

ーーひぐちさんから、6年間所属していた忍ismへのエールもお願いします。

ひぐち:ももちさんが「プロゲーマーであり、社長」というのが、他にない強みだと思います。そのブランドだからこそ分かる気持ちを大切にして欲しいです。これからも考え方のコアな部分としてほしいですね。忍ismは2015年設立ですが、eスポーツ業界には2年か3年で撤退される企業も多いので、これからも10年、20年と続けて長く頑張って欲しいと思っています。

ももち:忍ismがまずいことをすると、ひぐちにも悪影響があるだろうし、逆も然りだと思います。それだけにWin-Winの関係でいるためにも、切磋琢磨して頑張りたいです。

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