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“白毛のアイドル”ソダシが得意の芝マイル戦で劇的に復活! その道のりに勝因があったのか!?

THE DIGEST

“白毛のアイドル”ソダシが得意の芝マイル戦で劇的に復活! その道のりに勝因があったのか!?

 白毛のアイドルホースが府中の舞台で再び輝いた。

 5月15日(日)、春のマイル女王を決める第17回ヴィクトリアマイル(G1、東京・芝1600m)で行われ、単勝4番人気のソダシ(牝4歳/栗東・須貝尚介厩舎)が直線半ばから抜け出して圧勝。一昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ、昨年の桜花賞(いずれも阪神・芝1600m)に続いて、3つ目のG1タイトルを奪取した。
  2馬身遅れた2着に3番人気のファインルージュ(牝4歳/美浦・木村哲也厩舎)が入り、3着には6番人気のレシステンシア(牝5歳/栗東・松下武士厩舎)が粘り込んだ。

 一方、1番人気に推されたレイパパレ(牝5歳/栗東・高野友和厩舎)は直線で伸びを欠いて12着に大敗。2番人気のソングライン(牝4歳/美浦・林徹厩舎)は5着、約1年ぶりの復帰戦となった一昨年の三冠牝馬で、5番人気のデアリングタクト(牡5歳/栗東・杉山晴紀厩舎)は6着に終わった。

 レースはほぼ揃ったスタートに見えた。

 しかし、レース後にパトロールビデオを見直すと、レイパパレは川田将雅騎手が大きくバランスを崩すほどに躓き、そのリカバリーに脚を使っていた。

 それに対してソダシは、スタートに難があるという定説とは裏腹に、ジャストのタイミングで飛び出すと、素早く4番手の好位置をキープ。ここで他の有力馬に対して大きなアドバンテージをとった。

 強く主張して逃げを打ったローザノワール(牝6歳/栗東・西園正都厩舎)が軽快に飛ばすなか、レシステンシアが2番手へ。レイパパレも後れを取り戻すように3番手まで押し上げたが、馬の前進気勢が強すぎてやや折り合いを欠いている様子。ファインルージュとデアリングタクトは5~6番手で、目前にソダシを置いたかたちで追走した。

 1000mの通過ラップは58秒0というミドルペースで、それを察知した後方の馬たちも先団との差を詰めながら直線へ向かい、一斉に追い出しにかかる。

 坂下でもローザノワールが逃げ粘るところへ、外からレシステンシアとソダシが馬体を併せるようにして伸びてきたが、そこからソダシが満を持してギアをアップ。すると持ち前の大きなストライドでローザノワールを飲み込んで先頭に躍り出ると、中団から伸びてきたファインルージュに2馬身もの差を付けて圧勝を飾った。

「なんつー破壊力」藤田菜七子が乗馬する“幼少期ショット”を披露!「面影ありますね」とファン反響 レース後、全戦でソダシの手綱をとってきた吉田隼人騎手は、
「終始”(脚を)ためておく”だけの手応えがありましたし、追い出しての反応も良かったです、直線はいいときの伸びがあったので、外から来ていても抜かれる感じはありませんでした」
 と、愛馬との久々の勝利を喜んだ。
  秋華賞で10着に大敗したソダシは、以後、ダートへ進路をとったのはご承知のとおり。チャンピオンズカップ(G1、中京・ダート1800m)では12着に惨敗したが、今年のフェブラリーステークス(G1、東京・ダート1600m)では3着に食い込み、復調気配をアピール。このダート参戦を“迷走”と見る向きは多かったが、結果としてこの経験がプラスに働いたうえ、ここまで3戦3勝の芝1600mという条件に戻って、本来持つ強さを発揮したと言えるだろう。

 1番人気のレイパパレは、レース後に高野調教師が、
「ゲートで躓いて、リカバーが必要になった。そこから心身のバランスが崩れてしまったようだ」
 と語っているように、スタートでのアクシデントが大きく影響したのは間違いないだろう。メンタル面でスタートの良し悪しが取りざたされながら、今回は抜群のスタートを切ったソダシとは対照的に、何とも悔いが残る一戦となった。

 同じく5着に敗れたソングラインも第3コーナーで躓くアクシデントがあったとのこと。両馬とも能力の高さに疑いはなく、次戦以降に注目したい。

 2着のファインルージュは、直線でラストスパートに入ろうとしたところで、外斜行した他馬にぶつかられる不利があったのは残念なポイント。それでも最後まで脚を伸ばしてレシステンシアを交わして2着を確保したのは流石で、この充実ぶりは今後もしっかり覚えておく必要がある。

 約1年ぶりの実戦となったデアリングタクトは、さすがに直線の坂上までは息がもたなかった。しかし、長いブランクを経ながら見せ場を作ったわけで、この一戦は「6着に敗れた」というよりも、「6着に踏ん張った」と捉えるべきだと思う。もうひと花、咲かせてほしいと願う。

取材・文●三好達彦

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