テリー へぇ。ここに来てくれたグラビアの子で、空港で働いてたって初めてかも。ああいう仕事って誰でもやれるわけじゃないんでしょう?
佐々木 その年はすごく恵まれている年で。オリンピック前で大量採用されていた時期だったんです。
テリー 何でグランドスタッフをやってたの?
佐々木 高校3年生の春休みに、初めて1人でアメリカを旅行して。空港に行ったのも初めてだったんですけど、制服を着て働いてるお姉さんがすごく格好よく見えて、「あ、こういう仕事をやりたい」って思ったんです。それで高校を卒業して、航空会社で働くための専門学校に入りました。
テリー じゃあ、専門学校に行ってまでやりたかった仕事を辞めて、レースクイーンになったの?
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佐々木 そうですね。その専門学校に行っていた時にアルバイトでイベントコンパニオンをやっていたんです。その時に一緒に働いていた女性が皆さん年上の方で、レースクイーンをやっている方が多くて、初めて「イベントコンパニオンもレースクイーンができるんだ」って知ったんです。それで、「だったら自分もできるのかな」って、18歳ぐらいの時から考えてはいました。
テリー いつか機会があればレースクイーンもやりたいと思ってたってこと?
佐々木 はい。そしたら今の事務所の方が原宿で声をかけてくださって。
テリー 怪しいと思わなかった?
佐々木 最初は思ったんですけど、とりあえず話だけ聞こうと思って、いただいた名刺の裏を見たら、レースクイーンの方が所属されていて。それで今の事務所に決めました。
テリー 空港にはどのぐらいいたの?
佐々木 ほんとに短くて。9カ月ぐらいです。
テリー でも夢だった仕事でしょう。迷いはなかったの?
佐々木 夢だったんですけど、叶った時から何となく「ほんとに自分がやりたいことは何だろう」って考えるようになって、イベントコンパニオンだった時のことをよく思い出してたんです。そのタイミングでスカウトをしていただいたので、もうやるしかないなって。
テリー 実際に働いてみたら、ちょっと違うって思ってたのかな。でも、定期収入はなくなっちゃうし、親にも言わなくちゃいけないよね。
佐々木 私、今まであんまり親に言わないで決断してきたことが多いんですよ。だから、仕事を辞めて、この世界に足を踏み入れるのもまったく親に内緒で始めちゃいましたね。