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タコの入る隙間はない!ワイン片手にバスク料理を堪能するも…

幻冬舎ゴールドライフオンライン

※本記事は、佐藤昭・佐藤ゆり氏の書籍『一族の背負った運命【文庫改訂版】』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

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マドリッドにて

バスク料理のレストラン

プラド美術館の近くにあるというバスク地方の料理店を探したが、閉鎖したらしく目指すレストランは見当たらなかった。近くのホテルに入って聞いてみたが、今はないらしいと言う。少し離れたところに別の料理店がありそこは専門店ではないが、バスク料理も出していると勧められた。

知らない道を探しながら歩くのはえらく遠く感ずるものだが、一本道だったからとにかく歩いた。

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やっと行き着いたレストランは伝統のある店らしく、店内は床も壁もきれいなタイル張りのオールドファッションな店だった。店内は混んでおらず、我々の来着を待っていました、と言わんばかりに年の頃五十歳くらいの如何にもオールドファッションなウェイターがテーブルに案内してくれた。

昔住んでいたサンパウロの古いレストランとよく似た雰囲気があった。いわゆるコロニアル風(ここは植民地ではないから本場スペイン風と本来言うべきだが)のレストランだ。期待通りバスク料理を出していた。バスク料理に特にこだわっていたのは、海産物、特にタコの前菜が美味しいと聞いていたからだ。ワインを飲みながら食べる人気の前菜らしい。

それぞれ好みの前菜と主菜を注文し、やはりワインが欲しかったので海産物に合わせて白ワインを注文した。白ワインはすぐに出てきて、それを飲むうちに前菜のタコが来た。前菜にしては量の多い一品で驚くほどだった。これは大変、一人ではとても食べきれない。日本風に考えるとその前菜一皿は五人分くらいの量に匹敵する。

ラテンの国では特にそうだ。人々の食べる量も多いけれど、出されるものは、これでもかとばかりに一皿の量が多いことを思い出した。ゆりと娘はそれとは別にスープを注文していた。その方がまだ量的には無難だったが、やはり多い。二人ともスープを終えると、胃袋にはタコの入る隙間はないと敬遠されてしまった。

ここまでは前菜だけの話で、次には主菜がやって来た。私が注文したのはバスク地方の肉料理だったが、タコの前菜の後だから半分食べるのがやっとだった。普段私達が食べる夕食の量と比較すると、おそらく三倍の量の食事をしたことになるだろう。

しかし味は良かったので、忘れないようにレストランの名前を記述しておこう。Restaurante El Espejo(レストゥランテ・エル・エスペホ)という。エスペホとは鏡という意味だ。そういえば店内のタイルの壁という壁には、必ず大きな鏡が貼られていた。古い時代のスペインの雰囲気をたっぷりと楽しませてくれる店だった。

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