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家に居場所がないから元彼の家に…母との関係に苦しむ大学生

幻冬舎ゴールドライフオンライン

※本記事は、埼玉工業大学心理学科教授・袰岩秀章氏の書籍『毒親の彼方に』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

【前回の記事を読む】母との暮らしから寮生活へ「わたしの知らない世界だった」

母との関係

母との関係は、痛みと孤独に満ちたものだった。家に居場所がないと感じると、たまらなく寂しくなるので、無理に明るく振舞って友だちと出かけてみたり、それでもどうしようもなくて元彼のところに行ってみたり。

「でもそんなの気休めですよね。仕方なくうちに戻り、大げさにくつろいで見せたり、母親に『自分のうちを覚えていたんだ』と嫌味を言われてもおかしそうに笑ったり。どんどんむなしくなることばかりなんです。でも家にいるためにはそうするしかないでしょ?」

無理して自分を鼓舞して、母の言いつけに従って家事を片付けて、妹や弟の話を聞いて。

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「おねえちゃんが掃除をすると便所もピカピカだね」と言われると、それが皮肉なのか別の用事を言いつけるためのものかわからなくても、無性に嬉しい。

「そうでしょ?」などと明るく答えて「つけあがるんじゃない!」と叱られる。

「それでも自分の居場所がそこにあるような気がしてくるんです。ここでは自分が必要とされていると思い込みたい、思い込みたいんです」

絞り出すようにそう言うと、彼女は顔を伏せてしまった。

〈あなたがそんな扱いを受けていいはずはないけれど、たまたまそうなってしまって、とても可哀想だった。それに耐えて、よくここまで頑張ってきた〉

「わたしが我慢だけで満足できると思いますか……」

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