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【小説】「恋に落ちずにはいられなかった」スゴい理由とは?

幻冬舎ゴールドライフオンライン

※本記事は、堀江麻希氏の小説『KANAU―叶う―』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

【前回の記事を読む】想い人からの突然の連絡に…「運命だと思い込み、勝負にでた」

KANAU―叶う―

翌日、大地とれんは、グラウンドで待ち合わせた。ライブの後、連絡をとって、一緒にゆきだるまを見に行こうという約束をした。その日は快晴で、ゆきだるまは溶けてしまっているだろうと、大地は待ち合わせ時間より少し早めに行ってみた。溶けていたら、れんの私物を集めておいてあげようと思ったのだ。だが、ゆきだるまは跡形もなかった。

誰もいないグラウンドはまるで、二人だけの舞台として用意されているかのようだった。

物語が動き出す。

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「大地くん!」

遠くから声が聞こえた。甘くてかわいい子犬のような声だった。れんが大地の方へ向かって走ってくる。その姿を見て大地は、早々と絶対に彼女にしたいと思った。れんは、とびきりの笑顔で、

「ごめん! 早かったね。待った?」

と大地に言う。大地は背が高いので、女の子を見下ろすことが多いが、れんは大地にとってちょうどいい角度で見下ろせた。ブーツと白のダウンジャケットに白のニット帽、色白の透き通るような肌が、太陽の下できらきらしている。綺麗だ。抱き寄せたい衝動を、理性でなんとか押さえ込んだ。

「ゆきだるまなくなっちゃったねー」

か細い声でれんが言った。残念そうな表情が大地の目に焼き付いた。可愛い。大地の傘を、れんが持っていた。れんが、

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