top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

「セルティックスを優勝に導いてほしい」史上初の偉業を達成しながら敗れたヤニスがテイタムにエール<DUNKSHOOT>

THE DIGEST

「セルティックスを優勝に導いてほしい」史上初の偉業を達成しながら敗れたヤニスがテイタムにエール<DUNKSHOOT>

 現地時間5月15日に行なわれたイースタン・カンファレンス・セミファイナル第7戦は、ホームのボストン・セルティックスが109-81でミルウォーキー・バックスを下し、4勝3敗でシリーズを制した。

「第5戦に敗れて傷ついたけど、それと同じくらい僕はこのチャレンジを楽しみにしていた。自分を信じていたし、このチームのことも信じていた。自分がやってきたプレーができると思っていたし、僕らはやり返せると見込んでいたんだ」

 ジェイソン・テイタムがそう振り返ったとおり、セルティックスはホームで迎えた第5戦に惜敗し、2勝3敗と王手をかけられていた。だが崖っぷちの状況に追い込まれながら第6戦を敵地で、続く第7戦も制して2連勝を飾り、昨季覇者をプレーオフ敗退へと追いやった。

 この試合ではグラント・ウィリアムズがいずれもプレーオフ自己最高となる7本の3ポイントを沈め、27得点に6リバウンド、2ブロックと躍動。テイタムが23得点、6リバウンド、8アシスト、ジェイレン・ブラウンが19得点、8リバウンド、2スティール、ペイトン・プリチャードが14得点、マーカス・スマートが11得点、7リバウンド、10アシストをマークし勝利に貢献した。
  2年ぶりにカンファレンス・ファイナルへ勝ち上がったセルティックスは、17日からマイアミ・ヒートとのイースト決勝に臨む。両軍は2020年も同じ舞台で激突し、この時はセルティックスが2勝4敗で敗北。それだけに、是非とも2年前のリベンジを果たしたいと見据えていることだろう。

 一方のバックスは、ヤニス・アデトクンボが25得点、20リバウンド、9アシスト、2スティールと“20-20”を達成。ドリュー・ホリデーが21得点、5リバウンド、8アシスト、2スティール、ブルック・ロペスが15得点、10リバウンド、3ブロック、ボビー・ポーティスが10得点、6リバウンドと続くも、チーム全体でフィールドゴール成功率36.7%(33/90)、3ポイント成功率12.1%(4/33)と、ショットがなかなか決まらなかった。

「普段なら決めているショットが入らなかった。それがバスケットボールであり、スポーツなのさ。勝つこともあれば、負けることだってある。勝者と敗者がいるんだ。それを受け入れなきゃいけない」

 試合後にそう語ったアデトクンボは、トリプルダブル級のスタッツを残して引っ張ったものの、後半はペイントエリアでフィールドゴール成功率27.3%(3/11)、第4クォーターに至ってはわずか16.7%(1/6)に終わってしまった。 バックスはファーストラウンドでシカゴ・ブルズを4勝1敗で下したものの、このシリーズの第2戦でクリス・ミドルトンが左ヒザの内側側副靭帯捻挫により戦線離脱。イースト準決勝の全休を余儀なくされ、戦力ダウンは明らかだった。

「ケガもゲームの一部」という言葉があるように、プレーしていればケガは誰にでも起こりうること。今さら“タラ・レバ”を使うわけにもいかない。

 とはいえ、ミドルトンは昨季プレーオフで平均40.1分出場し、23.6点、7.6リバウンド、5.1アシスト、1.5スティールを残したチーム第2の男。バックスが誇るクラッチシューターでもあるだけに、特にオフェンス面で大きな痛手となったのは事実だ。

 そうした状況のなか、アデトクンボは毎試合フル稼働で攻守両面に奮戦。シリーズ全体で計237得点(平均33.9点)、103リバウンド(平均14.7本)、50アシスト(平均7.1本)と、大黒柱として最後までチームを引っ張り、戦い続けた。

 プレーオフのシリーズで200得点、100リバウンド、50アシスト以上に到達したのはアデトクンボがNBA史上初。このことからも、“グリーク・フリーク”が獅子奮迅の活躍をしてきたことがわかるはずだ。
  ディフェンディング・チャンピオンとして迎えながら、イースト準決勝で姿を消したバックス。しかしシリーズ終了後、アデトクンボはテイタムとセルティックスへこう語っていた。

「テイタムと彼のチームが最善を尽くすことを願っている。彼らは素晴らしいプレーをしていたからこそ、このシリーズに勝つことができたんだ。彼にはこの先も素晴らしいプレーを続けてほしいし、できればチームをチャンピオンシップへと導いてほしいね」

 フランチャイズ史上初の連覇達成はならなかったアデトクンボとバックス。だが、チャンピオンとして最後まで堂々と戦い抜いたことは間違いない。

 今はただ、メンタル面とフィジカル面の両方を休ませて、来季に再び覇権争いへ参戦することを願うばかりだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

TOPICS

ランキング(スポーツ)

ジャンル