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楽天・辰己涼介 「守備の人と言われたくない」バットで見せた成長の証し/これぞプロの技

週刊ベースボールONLINE


あらゆる部分でチームに貢献することを目指す辰己

 まさに技ありだった。5月1日のソフトバンク戦(楽天生命パーク)。1点リードで迎えた4回一死一、二塁だった。辰己涼介は初球が投げ込まれたと同時に、バットを寝かせてボールを三塁線へ転がした。試合開始前から降り続いた雨で打球の勢いが弱まり、セーフティーバントが成功。内野安打をもぎ取り一死満塁とし、貴重な追加点を演出した。

 自身の前の打席、無死一、二塁の場面では黒川史陽がバントを失敗していた。俊足の辰己とあって相手も犠打を警戒。三塁手が定位置よりやや前進守備を敷く中で見せた巧みなバントを見せた。6回降雨コールドで勝ちを手にした石井一久GM兼任監督は「天候のこともあったので点差を広げたかった。辰己が流れを引き寄せてくれるセーフティーバントで三塁まで進めてくれた」と称えた。

 持ち前の強肩と俊足を生かし、守備力は球団随一。2021年には初めて外野手でゴールデン・グラブ賞を受賞した。課題はプロ3年間の通算で打率.226のバッティングだ。通算本塁打数は22本。パワーは十分なのだが粗さもあり、器用なタイプではなかった。

 3年間の通算犠打数は30と決して多いほうではない。特にルーキーイヤーはコーチ陣からバントを指導されることもあったが、成長した証しをしっかりと見せた。

 これまでと同様、今季も何度も美技でチームを救っている。ただ本人は「守備の人とは言われたくない」と闘志を燃やす。チームに欠かせない中堅手は、バットでもしっかりとチームに貢献する。

写真=BBM

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