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借金、犯罪、自殺を考えてしまう人も…「ギャンブル等依存症」克服する方法は?

TOKYO FM+

青木源太と足立梨花がパーソナリティをつとめ、暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていくTOKYO FMの番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」。5月15日(日)の放送では、内閣官房 ギャンブル等依存症対策推進本部事務局 参事官補佐の武藤伴夫(むとう・ともお)さんに、「相談してみませんか ギャンブル等依存症」をテーマに話を伺いました。


(左から)青木源太、武藤伴夫さん、足立梨花



◆ギャンブルをする人なら誰もがなり得る

ギャンブル等依存症とは、競馬や競艇などの公営競技やパチンコなどにのめり込み、日常生活や社会生活に支障が生じる状態のこと。ギャンブルをやめられないメカニズムはアルコール依存症や薬物依存症と似ている点が多く、医学的にはアルコール依存症などと同じ分類である「ギャンブル障害」として位置付けられています。また、ギャンブル等依存症の特徴的な症状として、

・ギャンブルで勝ったときの興奮を追い求めて、賭け金の額がどんどん増えてしまう

・つらい気持ちを紛らわすためにギャンブルを繰り返す

・ギャンブルで負けたお金を取り戻そうとして、またギャンブルをする

・ギャンブルにハマっていることを隠すために嘘をつく

・ギャンブルで借金をつくり、誰かに金の無心をする

などが挙げられます。

こうした症状から借金が膨らんでしまい、盗みや詐欺、横領などの犯罪につながったり、失業や自己破産に陥り自殺などの深刻な問題を引き起こすこともあるため、早期の相談、治療が必要だとされています。

「ギャンブル等依存症は、ギャンブルをする人なら誰もがなり得るもの。仕事や生活に行き詰まったことをきっかけにギャンブルを始めて“のめり込んでしまう”ケースや、若いころにした初めてのギャンブルでたまたま勝ったことがきっかけとなり、依存症になる場合も多い」と武藤さん。そのほかにも、さまざまなストレスや孤独感、不安や不満、生きにくさなどを抱えている方もいると言われています。

毎年5月14日~20日は「ギャンブル等依存症問題啓発週間」で、今年はこの期間に合わせて、ギャンブル等依存症を克服した人やその家族などから体験談を募集したところ、2ヵ月で200以上の体験談が寄せられたそう。

そのなかでも武藤さんは、「大学生のころにギャンブルを始め、徐々に快感を覚えてのめり込んでいった」や「何気ないことからギャンブルを始めて徐々にハマっていき、就職後は給料のすべてをギャンブルに費やしてしまい、消費者金融から借金を繰り返すようになった」という声が多い印象を受けたそう。また、「『消費者金融から初めてお金を借りるときは緊張しても、2回目以降は慣れてしまう』という話は非常に印象的でした」と語ります。

ギャンブルをやめたくてもやめられないのは、他の依存症と同じように脳内に変化が起こるからと考えられており、こうした状態に陥ってしまうと、自分がどんなにやめたいと思ってもやめられなくなってしまうため「少しでも早く依存症に気づいてほしい。そして、相談窓口や専門の医療機関に行って、その人に合った対処方法を見つけることが大切」と声を大にします。

しかし、実際には依存症の疑いや兆候があることに気づかず、また家族も気づくことができず、「相談までに数年かかるケースが多いのが現状」と憂います。

◆依存症克服には、家族や周囲の協力が必要

「ギャンブル等依存症の人は、負けが続いても“最終的には勝てる”と確信していたり、勝ったことはよく覚えていても負けたことは覚えていなかったり、ギャンブルに対する考え方が偏っている人もいる」と武藤さん。

依存症に陥る背景が人それぞれあるのと同様に、対処方法も人それぞれ。治療という観点では、考え方の偏りを見直したり、日常生活を変えたりすることで“ギャンブルがしたい”という気持ちを減らす認知行動療法が有効と言われています。相談窓口に連絡したり、専門の医療機関を受診したり、同じ悩みを抱える人たちが互いに支え合う自助グループに参加することが重要とされています。

また、子どもの借金を親が肩代わりしたり、夫の借金を妻が肩代わりするケースが非常に多く、「依存症の方が、依存症のままでい続けるのを手助けしているだけであり、逆に回復の機会を奪うことにつながっている」と指摘。

家族のなかで、ギャンブルが理由で“家庭を顧みなくなった”“お金の無心をする”などの変化が見られた場合は、「ギャンブルにのめり込み始めている可能性を考えて、なるべく早く相談窓口や医療機関にアクセスしてほしい。決して家族のなかだけで抱え込んではいけない」と力を込めます。

そして番組では、自助グループに通っている方々から聞いた体験談も紹介。

妻に促されて自助グループに行ってみたところ、初めは“自分はここにいる人たちと比べたら、それほどひどくはない”と感じて通わなかったそうですが、その後もギャンブルをやめられずに借金が膨らんで妻とも別居。自殺も考えるようになってしまい、再び自助グループに通うように。現在は自助グループで仲間とつながり続けることで、ギャンブルの衝動が起きないようにしているそうです。

また、ある女性は、自助グループで同じ悩みを持つ仲間とつながったことで、「借金をしない・嘘をつかない・ギャンブル場にはいかない」という約束をして、1日1日を生きているそうです。

ギャンブル等依存症は本人の意志だけで回復することは難しく、家族もつらい思いをする場合が多いため、「気兼ねなく家族も相談窓口に相談したり、自助グループへ参加することを勧めている」と言います。

また、自助グループの存在を知っていても“誰にも知られたくない”“おかしいのはギャンブルにのめり込んでいる人なのだから、自分が自助グループに通うのは嫌”と思っている人も少なくないそうです。しかし、武藤さんは「実際に自助グループへ行くと同じような体験をした仲間がたくさんいて、誰にも話せなかったつらい体験を聞いてもらうことができ、これからどうしていけばいいか解決策を見つけることができる。なので、できるだけ早く相談できる場所につなげていくこと、そして、依存症についての知識を得ることがとても大切」と強調します。

あらためて、「ギャンブル等依存症は早期に気づき、適切に対処することが大切です。“ギャンブル等依存症かも?”と悩まれている方は、一刻も早く関係機関に相談してください」と呼びかけました。

なお、Webサイト「依存症対策全国センター」では、全国の相談窓口や医療機関を検索することができるほか、自助グループについても紹介しています。

今回の話を聞いて、足立は「依存症対策全国センター」の存在に触れ、「悩んでいる方や“(ギャンブルを)やめたい”と思っている方も多いと思うので、“もしかして……”と思った方は『依存症対策全国センター』で検索してみてほしい」とコメント。

青木は、本人だけでなく家族も相談窓口に相談できたり、自助グループに参加することが勧められていることに着目。「家庭を持っている人であれば、家族全体の問題になってくるので、ぜひ相談していただきたい」と促しました。


(左から)青木源太、足立梨花



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聴取期限 2022年5月23日(月) AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:青木源太・足立梨花 Sunday Collection
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:青木源太、足立梨花
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/collection/

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