■舞台「ボーイング・ボーイング」
同作は、フランスの劇作家マルク・カモレッティが書いた戯曲で、1960年にパリで初演されて以降、世界中で幾度となく再演され、2008年にトニー賞も受賞した人気コメディー。
モテない男・ロベールが旧知の友人であるモテ男・ベルナールを訪ねたことから巻き起こるドタバタ劇を、初共演の福田と室が息の合った掛け合いで披露していく。共演には松本のほか、大友花恋、飯窪春菜、愛加あゆ等が名を連ねる。
■「手ごたえはバッチリでございます」
初公演を終えた福田は「まあウケましたね。こんなにウケちゃって大丈夫かと思うくらい自由劇場でしたけど本当に自由でしたね。手ごたえはバッチリでございます」と自信をのぞかせた。
非モテ役を演じたことについて「ジャニーズなのに普段からモテるタイプではないので、この役は僕のための役だなと。この作品も約60年前の作品なんですけど、もしかしたら僕がやるために書いてるのかも。自分と共通点があってとても楽しくて、やれてよかったです」とユーモア満載に答えた。
福田の演技を見ていた室は「役柄的には福田くんが笑いを取ってたらめちゃくちゃ悔しかったです。関西人のさがなんですかね」と闘志を燃やしていたことを告白。
するとツッコミどころを見つけた福田が「僕は悔しいなんて思わなかったですけど、やっぱり器の違いなんですかね~」と挑発気味に返し、室が「器じゃないです」とあわてる一幕も。
■「稽古初日から台本を誰も持ってないんです」
セリフ量が多かったことに話が移ると松本から「稽古初日から台本を誰も持ってないんです」と驚きの発言し、福田は「そうですね、僕なんか燃やしてやりましたね」と言って会場を笑わせた。
そんな2人を見た室が「長いセリフのところであっこさんと福田くんが邪魔してくるんですよ。若者をつぶす2人」と暴露。さらに、一番苦労したことについては「ゲラなんですぐ笑ってしまうんですよ。福田くんの動きが、お芝居中も自分のツボに入っちゃって。だから何回も稽古をしてならしました」と答えた。
会見中も福田は、室と親交を深めるために「毎日一緒に電車で帰ってました。稽古が終わってから飲みに行くことができないので、帰り道だけは一緒に帰ろうって。でも、稽古が終わってから室くんがけっこう早く帰るんですよね。僕は真面目なので台本とか話し合いにいくんですけど」と明かし、にっこり。
室に「そこで、後輩売る?」と突っ込まれるも、福田は「ちょっと話すことがあって待たせちゃうから先に帰るように言うんですけど、待っててくれるんですよ。先輩思い」と今度はフォローして、仲の良さを見せつけた。
最後に、松本は「おもいっきり笑ってほしい」とコメント。室は「暗いニュースばかりなので、明るく笑って帰ってもらえたら」と語り、福田は「公演を見てたくさん笑いましょう」と笑顔で呼びかけた。