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黒川紀章氏の名建築解体も…カプセルの驚くべき活用法とは?

アサ芸Biz

 4月12日から解体工事が始まった中銀カプセルタワービル。1972年の竣工以来、東京銀座の名物ビルとして親しまれてきた。取り外しが可能な箱状のカプセルを140個組み合わせた独特なデザインが特徴で、当初の計画では25年ごとにカプセルを交換して、メタボリズム(新陳代謝)を具現化しながら後世へと受け継がれていくはずだった。

 5月2日放送のNHK「ニュースウォッチ9」は「さよなら!黒川紀章のカプセルタワー」と題して、その驚くべき再利用法を伝えた。
 
 番組では長野にも全く同じ規格のカプセルがあることを紹介。黒川氏が別荘として建てた「カプセルハウスK」だ。管理しているのは黒川氏の長男。カプセルには特徴的な丸い窓や、カセットテープが再生できるオーディオが組み込まれていた。

中銀カプセルタワービルのカプセルは、実際、一度も交換されませんでしたが、同じ規格のカプセルは他にもあり、埼玉県の埼玉県立近代美術館には今もカプセルが屋外展示されています。解体工事が始まってからは見学客が後を絶たないようです。また、解体が進む中銀カプセルタワービルからは、まだ使用可能なカプセルを取り外し、再利用が検討されています」(情報誌ライター)

ニュースウォッチ9」ではカプセル建築を研究する工学院大学の鈴木敏彦教授をインタビューし、「この建築は解体されて、その部分が世界中に移動してまた再利用される。ここに黒川のコンセプトの強さを感じる。カプセルが再利用されたり、現代版が生まれる可能性もある。そこに期待している」というコメントを伝えた。

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 キャスターの青井実アナは、コーナーの最後に、「カプセルの一部は今後、美術館で展示されたり、宿泊施設として活用されたりするそうです」と語り、番組で紹介した長野の「カプセルハウスK」も、ゆくゆくは一般客の宿泊を受け入れる予定だと伝えた。

「もともと高度経済成長期のビジネスマンをターゲットにしていたため、カプセル内部にキッチンはありませんが、今回の解体工事のニュースを受けて『一度は泊まりたい』と感じた人は多いはず。中銀カプセルタワービルでは、ゲストハウスとして使われるカプセルも多く、宿泊希望者が殺到したそうですからね。日本だけでなく、海外でも宿泊施設として再利用されることに期待したいですね」(前同)

 黒川氏の名建築は解体されても、黒川イズムは未来へと受け継がれていくようだ。

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